ベトナムとカンボジア、プノンペンでの農業博覧会で貿易関係を深化

農業、畜産、水産養殖、美容、医薬品、実験室機器、医療機器、食品飲料、ペット産業を対象とした国際貿易展示会シリーズが水曜日、カンボジアのプノンペンで開幕した。10カ国以上の地域から200社以上の企業が集結した。

カンボジア政府各省庁とベトナム貿易事務所の後援による3日間の本イベントは、両国間の貿易促進と国際的なビジネスネットワークの拡大を目的としている。

見本市と並行して、専門ワークショップやビジネスマッチングセッションが実施され、企業がイノベーションを探求し新たなパートナーシップを構築する機会を提供している。

水曜日には、カンボジア駐在ベトナム貿易事務所が「ベトナム・カンボジア貿易促進、農業科学技術・畜産」をテーマにワークショップを開催。農業・畜産分野で活動する両国の業界団体が参加した。

同事務所のド・ヴィエット・フォン所長によると、昨年の二国間貿易額は101億ドルに達し、今年1~8月期は前年同期比16.3%増の約80億ドルを記録した。貿易の中心は農産物で、主要品目は果物、カシューナッツ、米、キャッサバ、水産物、加工農水産物などである。

「これらの数字は単なる貿易量だけでなく、両国の結びつきと友好関係の深化を反映している」とフォン所長は述べ、両国首脳が設定した200億ドルの二国間貿易目標に向け、双方が取り組んでいることを強調した。

同氏は目標達成のため、行政手続き・書類・手数料・税金の削減による越境貿易の円滑化が不可欠だと指摘。双方向の物資流通を円滑化する必要性を訴えた。

ベトナム通信社とのインタビューで、同氏は両国間の膨大な貿易潜在力を強調。輸出構造が競合ではなく補完関係にあるため、二国間貿易の多様化とさらなる機会創出に寄与すると述べた。「約20社のベトナム企業が本見本市に出展し、さらに15社が貿易事務所運営の共同ブース展示用に製品サンプルを送付している」と説明。ベトナム製品がカンボジア市場での基盤を強化し、双方向貿易に貢献することを期待すると語った。