カンボジア民間航空局(SSCA)が最新の報告書を発表し、今年1月から10月までの10か月間に、国内の国際空港3か所で合わせて 566万人以上の旅客を扱った と明らかにしました。前年同期比で 14%の増加 となり、航空需要の力強い回復が続いています。
現在運用中の国際空港は、
・テチョー国際空港
・シェムリアップ・アンコール国際空港
・シハヌーク国際空港
の3か所です。
報告書によりますと、この期間に3空港が取り扱った 航空機の発着回数は5万2954回 で、前年同期比 12%増 となりました。
また、航空貨物量も7万4912トン に達し、14%増 と大幅に伸びました。
さらに、現在 34社(国内4社、国際30社) が3空港に定期的に就航しています。
SSCAのシン・チャンセレイ・ヴッタ報道官は、航空分野の拡大について、「政府の戦略的政策や新たなインフラ整備が大きく寄与している」と述べました。
また、「旅客数の顕著な増加は、航空セクターが順調に回復し、拡大している明確な指標だ」と話し、政府の“オープンスカイ政策”が航空路線の拡大や外国航空会社の誘致につながっていると説明しました。
SSCAは2025年の旅客数について、2024年の624万人から 20%増の750万人 を目標に掲げています。ヴッタ報道官は「今年末までに750万人に到達する見通しだ」としています。
今年は、イスタンブールとプノンペンを結ぶターキッシュエアラインズ、コルカタとシェムリアップを結ぶインディゴ航空など、新たな国際路線の就航が発表されています。
カンボジア旅行業協会のチャイ・シブリン会長は、航空分野の成長が観光産業や経済に直接的な効果をもたらしていると指摘し、「航空ネットワークの拡大は旅行者の利便性を高め、より多くの主要都市とカンボジアを結ぶことにつながる」と述べました。