カンボジアの自転車輸出38%減少

カンボジア商務省が発表した報告書によると、2024年上半期のカンボジアの自転車輸出額は前年同期比38%減の2億500万ドルに急落した。

この急激な落ち込みは、前年の堅調な伸びとは対照的である。カンボジアは世界の自転車市場の新星として位置づけられていたが、最近の落ち込みは業界が直面している課題を浮き彫りにしている。

世界的な景気減速は、自転車のような必需品以外のものに対する消費者の支出を減退させ、カンボジアの自転車輸出の減少につながっている、と商務省のペン・ソビシート国務長官は述べた。

「景気減速のため、人々は必要なものに集中し、自転車にはあまり目を向けなくなっています」とソビシート国務長官はクメール・タイムズ紙に語った。

カンボジアの自転車の主要市場である欧州連合(EU)は、特に経済的圧力の影響を受けており、輸入需要の減少につながっている。

2024年6月3日のEurostatの報告によると、2023年のEUの電動自転車と非電動自転車の輸入額は19.8億ユーロで、2022年に比べて21%減少した。

2023年のデータによると、EUは電動アシスト自転車を29万3,000台(2022年比21%減)輸出し、電動アシスト自転車を86万7,000台(同27%減)輸入した。

カンボジアはEUに自転車を供給する第2位の国である。非電動自転車の輸入は、主に台湾(輸入全体の32%)とカンボジア(28%)からで、2023年には中国とバングラデシュがこれに続く。

カンボジアは世界でも5本の指に入る自転車輸出国である。自転車は、衣料品、履物、旅行用品に次ぐカンボジアの主要輸出製造品となっている。

自転車の組み立ては、ベトナムと国境を接するスバイリエン州バベットの経済特区でのみ行われている。

現在、5社が輸出用自転車を組み立てている。Evergrand Bicycle (Cambodia), Speedtech Industrial Co Ltd, Smart Tech (Cambodia) Co Ltd, A and J (Cambodia) Co Ltd, XDS Bicycle (Cambodia) Co Ltdである。

カンボジアは、一般特恵関税制度や最恵国待遇制度以外にも、自由貿易協定やその他の貿易協定に基づき、EUやアメリカなどの海外市場に自転車を輸出している。