メイバンク・カンボジアとクメール・エンタープライズ(KE)は、カンボジアにおける中小企業(SME)支援を強化するため、戦略的パートナーシップ協定を正式に締結した。全国規模で持続可能かつ包摂的な経済成長を促進するという、両者の共通の取り組みを改めて確認するものとなる。
覚書(MoU)の署名式はメイバンク・タワーで行われ、メイバンク・カンボジアの最高経営責任者兼カントリーヘッドであるラット・ソポアン氏と、王立政府代表としてクメール・エンタープライズを率いるチエン・ヴァンムニン博士が署名した。
今回の提携により、両機関は起業家、スタートアップ、SMEを対象に、より強固で持続可能な起業エコシステムの構築を目指す。資金調達へのアクセス拡大、事業運営能力の強化、成長段階に応じた経営・財務面での準備度向上を目的に、緊密な協力を進めていく。
ラット・ソポアン氏は、「本提携は、カンボジア企業を支援する当行の取り組みにおける重要な節目である」と述べ、SMEに対して適切な金融ソリューションや知識、長期的なパートナーシップを提供し、持続的な成長を後押しする姿勢を示した。
これに対し、チエン・ヴァンムニン博士は、今回の協力が、能力開発や事業成長支援、金融機関との連携強化などの取り組みを通じて、SMEに必要な知識や能力を提供し、企業の強靭性と競争力を高めると強調した。
提携の枠組みの下、クメール・エンタープライズは金融リテラシーの向上、SMEと金融機関との橋渡し、企業ニーズに即した戦略的プログラムの開発を担う。一方、メイバンク・カンボジアは、金融管理に関する知識やベストプラクティスの提供、銀行サービス活用に向けた準備支援、新規事業設立を支える資金提供などを、同行の条件に基づいて行う。
今回の戦略的提携は、ASEAN域内に広がるネットワークと現地に根差した知見を生かし、実践的な金融ソリューションと関係重視の銀行業務を融合させるメイバンク・カンボジアの役割を改めて示すものでもある。官民を超えた連携により、SMEが経営・財務上の課題を乗り越え、より広い成長機会にアクセスできる環境づくりの重要性が浮き彫りとなった。
両者は本提携を通じ、起業家の育成、SMEの強靭性向上、包摂的な経済発展の支援という共通のビジョンを再確認し、カンボジアの長期的な経済成長に貢献していくとしている。