アクレダ銀行、劣後債発行でさらに1億ドルを調達

アクレダ銀行(ACLEDA Bank Plc.)は、第2回目となる劣後債(サブボンド)の発行によって総額1億ドルを調達し、同銀行の債券発行総額は2億ドルに達した。
第2回公式債券(サブボンド)の上場式典は、水曜日にカンボジア証券取引所(CSX)で開催され、経済財政省(MEF)国務秘書官でありカンボジア証券取引所会長でもあるヒアン・サヒブ氏、カンボジア証券取引委員会(SERC)総局長のスー・ソチェアット氏、CSX最高経営責任者(CEO)であり王国政府代表のホン・ソクアウ氏、さらにカンボジア国立銀行の代表者らが出席した。
サヒブ氏は、アクレダ銀行による第2回劣後債の発行と上場の成功は、同行経営陣がカンボジア証券市場の発展に貢献するという強い意思を示すものであり、同時にカンボジアの株式市場の成熟度と強靭性を反映していると述べた。
さらに同氏は、「カンボジアの証券市場は、幅広い資金調達手段を提供するだけでなく、上場企業が複数回にわたり資本を調達することを可能にしている」と付け加えた。
カンボジア政府は、雇用の創出、公平性、効率性、持続可能性を高めることを目的として、「国家戦略的開発計画(第1段階)」を策定している。
これらの取り組みは、金融イノベーションや投資促進、経済多角化を支える金融商品を推進しつつ、基幹産業を重視しながら、2050年までにカンボジアを高所得国へと変革するという王国政府のビジョンの一環である。
ホン・ソクアウ氏は、「市場活動は顕著な成長を見せており、本日、アクレダ銀行が2億ドルの資金調達に成功したことで、証券市場は新たな記録を打ち立てた」と述べた。
そして、「証券取引所は尽きることのない資金源である」という言葉を改めて裏付ける結果になったと強調した。
アクレダ銀行の社長兼グループマネージングディレクターであるイン・チャニー氏は、株式および債券の発行を含むカンボジア証券市場を通じた資金調達は、銀行にとって強固な資金源を確保する手段であると述べた。
「この劣後債の発行は、投資家および銀行に対し、銀行業務を支えるための大規模な資金を調達する機会を提供するものです」とチャニー氏は語った。