税関総署(GDCE)が昨日発表した貿易データによると、カンボジアの今年1月から6月までの国際貿易額は、前年同期比12.7%増の260.9億ドルに達し、2024年上半期を好調に終えた。
2024年上半期の輸出額は122.9億ドルに上り、前年同期比12.6%増加した。輸出の増加ペースは、1月から3月までの第1四半期(Q1)の18%増に比べ、第2四半期はわずかに鈍化した。
カンボジアの輸入も増加し、今年1月から6月までの間に、前年同期比12.8%増の138億ドルに達した。第1四半期の輸入増加率は6.4%であった。
2024年6月末までに、カンボジアは15億ドルの貿易赤字を抱えている。
中国は今年上半期も同国の最大の貿易相手国であった。対中貿易は、2023年の上半期と比較して18.8%の伸びを記録し、73.1億ドルに達した。
米国は同国にとって2番目に大きな貿易相手国である。上半期の両国の貿易額は45億3000万ドルに達し、前年同期比で4%の伸びを示した。
輸出に関しては、アメリカは35.8%のシェアでカンボジアの最大の市場であることに変わりはない。同国への輸出は44億ドルに達し、3.9%増加した。
ベトナムはカンボジアにとって3番目に大きな貿易相手国であり、2番目に大きな輸出先でもある。カンボジアの対ベトナム貿易は22.6%の伸びを記録し、40.4億ドルに達した。
ベトナムへの輸出は20億3,000万ドルに達し、41.8パーセントの目覚ましい成長を記録した。ベトナムは現在、カンボジアの輸出の16.5%を占めている。
中国は、前年同期比14.2%増の8億1,500万ドルで、カンボジアにとって3番目に大きな輸出市場である。しかし、中国はカンボジアの輸出の6.6%しか占めていない。
日本はカンボジアの第4の輸出先として、市場の5.1%を占めている。日本への輸出は前年同期比15.4%増加し、6億2900万ドルに達した。
カンボジアは中国から65億ドル相当の商品を輸入した一方で、ベトナムからは20億2,000万ドル相当の商品を輸入し、アメリカからはわずか1億2,700万ドル相当の商品しか輸入していない。
従って、2024年1月から6月までの上半期において、カンボジアは対中貿易で56.8億ドルの赤字だが、対米貿易では42.8億ドルの黒字である。
同国はまた、ベトナムとの貿易で676万ドルの黒字を記録した。タイとは11億8000万ドルの貿易赤字だが、日本とは3億700万ドルの黒字を記録した。
カンボジアの第4の貿易相手国であるタイとの貿易は6.4%増の20億5,000万ドルに達し、日本との貿易は10.5%増の9億5,000万ドルに達した。日本はカンボジアの第5位の貿易相手国である。
2023年、カンボジアの国際貿易は2022年と比較して1.9%減少した。輸出は1.8%の微増であったが、輸入は5%の減少であった。
2023年のカンボジアの輸出総額は226.4億ドルで、輸入額は241.8億ドルと推定される。また、昨年は15億3000万ドルの貿易赤字を記録した。
2023年の貿易データによると、カンボジアからの輸出のほとんどが成長を記録した一方で、主要輸出品目である衣料品、履物、旅行用品(GFT)部門は、2022年後半から輸出が減少し、2023年を通して苦戦を強いられた。
しかし、2024年上半期のデータは、カンボジアのGFT輸出の大きな好転を示している。ニット製品および衣類付属品の輸出は前年同期比で13%、非ニット製品および衣類付属品は30.1%の伸びを記録した。
2024年上半期の履物製品の輸出は前年同期比10.5%増、旅行用品は13.5%増であった。
しかし、衣料品に次ぐ輸出品目である電気機械器具の輸出は37.4%の減少を示した。これらの輸出は2024年上半期に9億9300万ドルをもたらした。
ゴムとゴム製品は85.1%増の6億ドル、穀物は前年同期比16.9%増の9億3600万ドルであった。
カンボジア王立アカデミーのシニアエコノミスト兼中国研究所所長のカイ・セレイバス氏は、クメール・タイムズの取材に応じ、カンボジアの貿易の伸びは世界経済の回復によるものだと述べた。
世界経済は昨年よりもはるかに良くなっており、カンボジア製品に対する需要も生まれています。