プレアシアヌーク州観光局のタン・ソチェットクレスナ局長は、観光事業者に対し、サービスの質、おもてなし、そして専門性の向上を呼びかけた。これにより、より多くの観光客が再び訪れ、カンボジアを代表する海岸リゾート地を他の人々にも勧めてもらえるようにすることを目指している。
プレアシアヌーク州で開催された「ツーリズム・ビジネス・フォーラム2026」の会場で取材に応じたソチェットクレスナ局長は、観光客を呼び込むことは第一歩に過ぎず、来訪者が良い思い出を持って帰れるようにすることも同様に重要だと述べた。
7月29日から30日にかけてシアヌークビルで開催された同フォーラムでは、グリーンシーズン(雨季)の観光促進、国際航空路線の拡充、そして観光客の安全対策の強化が主なテーマとなった。
「今日の観光客は、単にホテルに宿泊したり食事を楽しんだりするためだけに訪れるのではありません。再び訪れたいと思い、さらに他の人にも私たちの観光地を勧めたくなるような、心に残る体験を求めています」と同氏は述べた。
同フォーラムでは、B2B(企業間取引)商談会を通じて、カンボジアの観光事業者と中国の旅行会社、投資家、メディアとの連携を促進し、中国からの観光市場の拡大を図ることも目的の一つとされた。
ソチェットクレスナ局長によると、約30社のカンボジアのホテル、リゾート、旅行会社が、プレアシアヌーク州と友好・協力関係を結ぶ中国の都市から参加した20社以上の観光関連企業と商談を行った。
また、中国・四川省からの代表団も同州に強い関心を示し、今後さらに多くの投資家や観光客が同州を訪れるよう働きかけることを約束した。
同局長は、このイベントは単なるビジネスフォーラムではなく、スポーツ大会や伝統文化の公演、コンサート、展示会、地元特産品の紹介などを通じて、プレアシアヌーク州の魅力を広く発信するためのプラットフォームとして企画されたものだと説明した。
ソチェットクレスナ局長は、州政府が公衆トイレや駐車場などの観光インフラの整備に加え、安全基準や衛生環境、ビーチサービスの向上を進めていると述べた。また、年間を通じて観光客を呼び込むため、毎年8~9件の主要な文化・スポーツイベントを開催していることも明らかにした。
同局長は、自然資源の保全が引き続き最優先事項であると強調した。特にコー・ロン島では、海外からの観光客が一貫して、清潔さや秩序、そして島本来の自然環境を維持することの重要性を指摘しているという。
ソチェットクレスナ局長は、観光開発には政府機関、民間企業、地域社会、そしてメディアの協力が必要であり、持続可能な成長と利益の共有を確保することが重要だと述べた。
同局長はまた、観光事業者に対し、従業員の研修やサービス品質の向上にさらなる投資を行うよう呼びかけた。
「最も重要なことは、真心のこもったクメールのおもてなしとともに、質の高いサービスを提供することです」と同氏は述べた。
ソチェットクレスナ局長は、プレアシアヌーク州の観光産業では約1万5,000人が雇用されているものの、正式な観光分野の研修を受けている人は約50%にとどまっていると指摘した。そのため、同州の競争力を高めるには、継続的な人材育成が必要だと強調した。