カンボジア国立銀行(NBC)は タイ国境沿いで治安悪化の影響を受けている地域において 銀行および金融機関 マイクロファイナンス機関(MFI)を含む支店の2026年分年次免許料を免除すると発表した
NBCは声明で 国境地帯の安全情勢により 業務が大きく影響を受けている金融機関の財務負担を緩和することが目的だと説明した
免除の対象は プレアビヒア バンテアイメンチェイ オッドーミエンチェイ プルサット バッタンバンの5州にある郡レベルの支店で 計22郡が含まれる プレアビヒア州が6郡 バンテアイメンチェイ州が7郡 オッドーミエンチェイ州が4郡 プルサット州が1郡 バッタンバン州が4郡となっている 対象郡の詳細は 公式発表に添付された別表に記載されている
今回の措置は 国境緊張の影響を受ける地域において 金融の安定を支え 銀行サービスへの継続的なアクセスを確保する狙いがある
政策専門家や業界関係者からは 概ね歓迎の声が上がっている 王立カンボジア学士院(RAC)の政策アナリストである セウン サム氏は 本措置は困難な状況下で事業を続ける銀行やMFIの圧力を和らげると評価した 同氏は 国境の不安定化により 住民の所得確保や返済能力が低下し それが金融機関の経営にも連鎖的に影響していると指摘した
また NBCの判断は 単なる事務的な救済にとどまらず 国境地域の経済再活性化に向けた取り組みの一環と位置付けられるべきだと述べ 併せて 国境問題の影響を受けた借り手に対する返済条件の再編を認める中銀の指針についても 実効的な支援策だと評価した
マイクロファイナンス業界も支持を表明している カンボジア マイクロファイナンス協会(CMA)のケイン トンギー報道官は 規制当局と金融機関の建設的な協力を示すものだと述べ 国境地域で経済活動が落ち込む中 金融機関の支出負担を軽減する重要な措置だと強調した 同氏は 過去の国境紛争時にも 業界が前線兵士や避難住民を支援してきた経緯に触れ 今回の決定は 官民が連携して地域社会を支える姿勢を示していると語った