カンボジア産業・科学・技術・イノベーション省(MISTI)と在カンボジア・オーストラリア大使館は、カンボジア・オーストラリア経済強靭性発展パートナーシップ(CAPRED) を通じて、水供給分野の州投資計画(PIP) に関する協力を強化している。両国は2030年までに全国民が安全な水にアクセスできるよう、格差の解消を目指している。
この強化された協力関係は、水曜日に行われた、MISTIのヘム・ヴァンディー大臣とデレク・イップ駐カンボジア・オーストラリア大使との会談で強調された。これはMISTIが昨日発表した声明によるもの。
会談の中でイップ大使は、カンボジアの進展を称賛しつつ、普遍的なアクセスを達成するには、持続可能な投資、調整された計画、そして気候リスクに強い政策が必要だと指摘した。また、オーストラリア政府がCAPREDを通じて、資金面での解決策を支援し、カンボジアの水供給事業者との協力を深めていくことを改めて表明した。
さらに、CAPREDはPIP情報システム を紹介。このシステムは地理空間プロジェクトのデータベースとモニタリングダッシュボードを統合し、投資需要、経済的実行可能性、水資源の安全性について詳細な分析を行う。調査では、最後に残る未供給世帯へのサービス拡大は著しくコストがかかること、また2040年までに多くの水源が気候変動対応計画なしでは水資源リスクに直面する可能性が高いことが強調された。
一方、ヴァンディー大臣はCAPRED技術チームに対し、システムの最終化に向けた自身の見解と提言を共有。MISTIは全国の民間水供給事業者を評価しており、事業計画や投資計画の提出を事業者に指示していると述べた。
同大臣はさらに「事業者は効率改善に優先的に取り組み、無収益水を削減し、ライセンス要件の遵守を強化しなければならない」と強調した。
また、CAPREDの技術支援を通じて、MISTIの職員はシステムの管理と活用に関するスキル移転を受けられるとし、このシステムが資金調達の不足を特定するツールとなるだけでなく、政策立案や水供給分野への大規模投資を後押しする根拠づくりに役立つと述べた。
更新された水供給分野の州投資計画は、同分野の長期的な持続可能性を確保するための新しいアプローチの必要性も強調している。