国際通貨基金、カンボジアは2023年と2024年にASEAN最速の経済成長を遂げると予測

カンボジアの経済成長率は、昨年の5.2％から今年は5.6％、来年は6.1％になると、国際通貨基金は火曜日に発表した。

この予測は国際通貨基金の最新の世界経済見通しに含まれており、カンボジアは2年連続でASEAN最速の経済成長を遂げることになる。

第2位はフィリピンで、今年の成長率は5.3％、来年は5.9％と予測されている。

インドネシアの経済成長率は今年、来年ともに5.0％、ベトナムの成長率は今年4.7％、来年5.8％と予測されている。

ラオスとマレーシアの経済成長率はともに今年4.0％で、ラオスは横ばい、マレーシアは来年4.3％に上昇すると予想されている。

タイは今年2.7％、来年3.2％の成長が見込まれる。ミャンマーの成長率は今年も来年も2.6％と予想されている。

ASEANで最も豊かな経済大国であるシンガポールとブルネイは、最悪の成績になると予想されている。

シンガポールの経済成長率は今年1.0％、来年2.1％。ブルネイの経済成長率は0.8％低下し、来年は3.5％回復すると予測されている。
地域包括的経済連携の他の加盟国では、中国が今年5.0％、来年4.2％の成長を予測している。

しかし、シンガポールのような先進国である他の地域包括的経済連携加盟国については、成長率の鈍化が予想されている。

日本の経済成長率は今年2.0％、来年1.0％と予想されている。韓国の成長率は1.4％で、来年は2.2％に上昇すると予想されている。

オーストラリアの成長率は1.8％と予測され、来年は1.2％に減速する。ニュージーランドの成長率は今年1.1％、来年1.0％と予想されている。

「世界経済は疾走しているのではなく、足を引きずっている」

世界経済全体については、「成長は依然として緩慢で不均衡であり、世界的な乖離が拡大している。世界経済は、疾走しているのではなく、足を引きずっている。」

「多くの新興市場経済は、不動産危機と信頼感の低下による逆風に直面している中国を除いては、かなり回復力があることが証明され、上向きのサプライズとなった。」

「中国では不動産危機がさらに深まる可能性があり、これは世界経済にとって重要なリスクである。」

薄暗い中期見通し

国際通貨基金のピエール・オリヴィエ・グーリンチャ経済参事官は、中期的な見通しは「薄暗くなっている」と述べた。

「世界の成長見通しは弱く、特に新興市場や発展途上国の経済が弱い。」

「先進国の生活水準への収束は大幅に遅れ、財政的余裕は縮小し、債務の脆弱性とショックへのエクスポージャーは増大し、パンデミックと戦争による傷跡を克服する機会は減少する。」