カンボジア、2025年の観光収入37億ドル 前年比3%増

カンボジアの観光部門は、2025年に37億ドルの収入を記録し、前年比で3%増加した。カンボジア国立銀行(NBC)が先週金曜日に発表した年次報告書で明らかにした。

報告書によると、2025年に同国を訪れた外国人観光客は約560万人で、前年の670万人から16.9%減少した。

外国人観光客の最大の供給国はベトナムで、全体の21.9%を占めた。次いで中国が21.6%、タイが18.4%で、それぞれ第2位、第3位となった。

「2025年の観光収入は推計37億ドルで、前年同期比3%増となった。一方、アンコール遺跡公園の入場券収入は6.5%減の4,470万ドルに落ち込んだ」と報告書は述べている。

入国手段別では、空路による外国人訪問者が19.2%増加した一方、陸路および水路による訪問者は37%減少した。その結果、空路入国者は全体の51.3%、陸路・水路は48.7%を占めた。

国内観光については、2025年の延べ旅行者数が2,520万人となり、前年比11.7%増加した。

観光業は現在、カンボジア経済を支える四本柱の一つとなっている。同国には、シェムリアップ州北西部のアンコール遺跡公園、コンポントム州のサンボー・プレイ・クック寺院群、プレアビヒア州北部のプレアビヒア寺院およびコー・ケー遺跡の4つの世界遺産がある。

このほか、シアヌークビル、カンポット、ケップ、コッコンの南西部4州にまたがる約450キロメートルの自然海岸線も観光資源となっている。

2025年上半期には、観光地の多様化や直行便の増加、新たな国際空港の開港を背景に、観光業は回復基調を維持し、さらなる外国人観光客の誘致が期待されていた。

しかし、同年後半に入ると、カンボジアとタイの国境で発生した2度の衝突や、地域におけるオンライン詐欺問題が観光業に影響を及ぼし、成長率は2024年の13.2%から5.1%へと鈍化した。

フオット・ハク観光相は、複雑化する国際・地域環境の中でも、カンボジアの観光業は依然として強靭性を保っていると述べ、関係者すべての積極的な参画を呼びかけた。

「こうした困難な状況においては、政府の下で連帯と団結の精神をもって、あらゆる分野・レベルが積極的に関与することが求められる」と同相は述べた。