第2四半期、カンボジアの資金流入は流出を上回る

カンボジア国立銀行の最新報告によると、カンボジアは今年第2四半期において、世界各国からの資金流入額が流出額を上回り、約3億3,200万ドルを受け取った。

昨日カンボジア国立銀行が発表した2023年第2四半期の国際収支統計速報によると、カンボジアは国際貿易において、モノやサービスを国内へ購入するよりも、国外へ輸出する方が多かったため、今年第2四半期の国際収支は約3億3,200万ドルの黒字に転換した。

第二に、2023年第2四半期には、現金や株式などの投資資金が、国外からカンボジアに送金されるよりも多くなっている。このような変化は、負債の純発生による流入が減少したことで、経常収支と資本収支が赤字から黒字に転換したことによって生じた。

「これは、第二次所得収支の黒字が減少した一方で、財・サービス収支と第一次所得収支の赤字が減少したためである……負債の純発生が減少した主な原因は、直接投資における負債の純発生が減少した一方で、ポートフォリオ投資における金融資産の純取得が増加し、その他の投資における金融資産の純取得が負債の純発生に切り替わったためである」と報告書は述べている。

同報告書はさらに、経常収支と資本収支は、前四半期の1億1200万ドル近い赤字から1兆8650億リエル、約4億5267万ドルの黒字を記録した一方、金融収支は4億8800万ドル超の負債の純発生を記録し、前四半期に比べ約6100万ドル(11.1%)減少したと指摘した。

経常収支(カンボジアとそれ以外の国との間の国際貿易における輸出入など、モノやサービスの売買に関するすべての取引額)は約4億1,800万ドルの黒字を記録し、前四半期の1億4,600万ドル以上、前年同期の約27億ドルの赤字から転換した。

経常収支が赤字から黒字に転じたのは、主に商品収支と第一次所得収支の赤字が減少し、サービス収支と第二次所得収支の黒字が減少したためである。

商品の輸出は、前四半期の53.5億ドル超から2023年第2四半期には60億ドル超へと13.2%、約7億600万ドル増加した。「商品輸出の増加は、衣料品、電気部品、その他の繊維製品、履物の輸出増加によるところが大きく、農産品と自転車の輸出は減少した」と2023年第2四半期の報告書は述べている。
一方、商品の輸入は3.6%と商品の輸出よりも伸びが鈍く、前四半期の64億ドル近くから今年第2四半期には65億ドル以上となった。「物品輸入の増加は、主に衣料品の輸入増加によるもので、建設資材、石油、車両、食品・飲料の輸入は減少した」と報告書は付け加えた。

カンボジアの第一次所得は、利子、利益、配当金、海外在住・在勤者がカンボジアに送金する際の送金額として、約2億3,200万ドルの赤字を記録し、今年の前期から36.9%、2022年の同四半期と比較すると42%減少した。

海外に居住し、海外で働き、カンボジアから送金される人々の利子、利益、配当、送金として流出するその他の国の主要所得は、前四半期から26.8%減少し、約3億6200万ドル、前年同期比では22.9%減少した。

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