今週の米連邦準備制度理事会理事会を前にアジア株はまちまち

アジア株は、米連邦準備制度理事会(FRB)の政策決定会合に加え、米国のインフレに関するいくつかの重要な報告が予定されているため、忙しい週となった火曜日、まちまちの動きとなった。

米国先物や原油価格は下落した。

東京では、投資家が日本銀行の会合の結果を待っていたため、日経平均株価は0.1%高の39,092.32となった。日銀は3月、基準金利をマイナス0.1%から0.1%の範囲に引き上げ、17年ぶりの利上げを実施した。

アナリストによると、市場は年内に2回の利上げに傾いており、早ければ7月にもさらなる利上げが行われるとの見方が広がっている。

香港のハンセンは1.1%安の18,165.21、上海総合は0.9%安の3,023.46。水曜日発表予定の中国のインフレ報告を前に、市場は慎重な姿勢を崩していない。

オーストラリアのS&P/ASX200は1.4%安の7,748.30。韓国のコスピは0.3%高の2,709.87。

月曜日、S&P500種株価指数は0.3%上昇の5,360.79となり、先週つけた史上最高値を更新した。ナスダック総合株価指数も0.3%上昇の17,192.53と過去最高を記録し、ダウ工業株30種平均は0.2%上昇の38,868.04となった。

このところ、経済に関するデータはまちまちで、トレーダーは景気後退に至らず、ちょうど良い程度の減速を期待している。景気が冷え込めばインフレ上昇圧力が弱まり、連邦準備制度理事会が主要金利を過去20年以上で最も厳しい水準から引き下げるよう促す可能性がある。
しかし、金曜日に発表された雇用統計は予想を上回り、その直後に発表された米製造業やその他の経済指標は予想を下回った。経済の中心である米国の個人消費においても、依然として高いインフレ率についていけずにいる低所得世帯と、はるかに好調な高所得世帯との間に激しい格差がある。

AIブームの恩恵を受けている企業は、景気や金利の動向にほとんど関係なく、大きな成長を続けている。

例えば、エヌビディアはおよそ3兆ドルの価値があり、月曜日の早朝に損失を取り戻した後、0.7%上昇した。AI熱狂の中で株価が1,000ドル以上に急騰した後、1株につき10株の株式分割によって投資家が購入しやすい株価になって以来、同社にとって初めての取引日となった。

国債利回りは、消費者と卸売りの両レベルで先月のインフレが改善したかどうかを示す週後半の報告を前に、債券市場でまちまちだった。