カンボジア商務省とカンボジア国立銀行がリエルの値札表示を推進

カンボジア商務省とカンボジア国立銀行(NBC)はこのほど、クメール・リエルの使用を奨励する戦略について話し合うハイレベル会合を開催し、重要なステップとして自国通貨の値札表示を推進することを決定した。

会議はカンボジア国立銀行のイム・リート副総裁と商務省のセレイ・ボラピッチ国務長官が共同議長を務め、関係者が出席した。

この会議は、リエルの使用を促進するために両機関の協力を組織する目的で開催された。

会議では、NBCの行動計画や、経済におけるリエルの普及を促進するための商務省の様々な施策や政策について話し合われた。

会議で挨拶したリート副総裁は、NBCは決済をより効率的にするだけでなく、リエルの使用に貢献する電子決済方法も導入していると述べた。

特に、商店や商店の商品の値札にリエルの表示を義務付けるなど、過去にリエルの普及に大きく貢献した商務省の協力と努力を賞賛した。

リエルの使用を促進するには、重要な省庁である商務省を含む、すべての当局とすべての関係者の協力と調整が必要である、と同氏は述べた。

NBCの報道によると、カンボジアでは過去20年間、現地通貨リエルの使用が大きく伸びている。
市場メカニズムに基づく漸進的なアプローチとしての脱ドル化を目的に、NBCは2000年代初頭から様々な政策措置を実施してきた。

リエルの流通量は、20年前の0.85兆リエル(約2.11億ドル)から、2023年には14.5兆リエル(約35.1億ドル)に増加している。

リエルの使用は、国内の預金、債権、決済取引の面で徐々に増加している。

米ドルがカンボジア経済に流入したのは、1993年に国連カンボジア暫定統治機構がカンボジア和平活動の一環として介入した時で、国連カンボジア暫定統治機構は当時のカンボジア国内総生産の約75%に相当する17億ドルを、主に家賃や現地サービスに支出した。