ベトナム企業がカンボジアで数百万ドルの農業投資を検討中

ベトナムのコングロマリット、THACOグループとして知られるチュオン・ハイ・グループ社は、年内にカンボジアで農業事業を拡大する計画を明らかにした。

ベトナムのメディアに掲載された同社のプレスリリースによると、カンボジアでの事業拡大には2つの果実・家畜生産農場と加工施設が含まれ、数千人の現地従業員の雇用が必要となる。

この計画は、近隣市場における多角化企業グループの地域サプライチェーンを強化し、全体的な生産能力を向上させることを目的としている。

グループの農業部門子会社であるTHACO AGRIが発表したように、同社は2024年に2億2,840万ドルを投資し、各地域に大規模な有機農業生産団地を建設する予定である。

これらの新しい農業団地には、ベトナムの中央高地に1つ、カンボジアの地方に2つ、ラオスに1つが含まれる。

しかし、新たに予定されているカンボジア事業の場所はまだ発表されていない。

同社によると、この地域拡大には、4つの新しい農場で11,600ヘクタールの集中的なバナナ生産、7,100ヘクタールの牛の繁殖と統合された果樹栽培、その他の家畜生産が含まれる。

この拡大により、牛と豚の飼育頭数をそれぞれ151,500頭と136,000頭に増やし、飼料生産量を年間120,000トンにすることを目指す。
THACO AGRIはまた、魚の孵化場や食肉用魚の大量養殖施設の建設など、高価値の淡水魚養殖をプロジェクトに統合する予定である。

同社は、原材料の生産とともに、地域の工業的農業生産能力を向上させ、国内および国際的な輸出市場で最終的に販売する商品を準備する予定である。

そのため、同社の計画には、農業用機器・機械工場、包装工場、プラスチック材料工場などの施設を含む、新しい農業団地内の産業クラスターの建設も含まれている。

同社はまた、農業生産に先端技術を応用できる農業育種センターを開発するため、継続的な研究を行っていることも確認している。

拡大する事業を管理するため、THACO AGRIは2024年末までに、カンボジアとラオスで労働者と技術スタッフを中心に12,600人を新たに採用すると発表した。
この採用活動により、THACO AGRI子会社の従業員数は今年末までに34,300人となり、THACOグループの総従業員数は65,520人となる。

同社は、2024年の拡張のための重要な目標には、新しいプロジェクトへの投資と実行の両方が含まれ、同時に、会社の長期的な目標を達成するために、これらの新しい事業における人材採用を強化すると述べている。

現在THACOの会長を務めるチャン・バー・ズオン氏によって1997年に設立された同社は、中古車の貿易・修理会社としてスタートした。

ベトナム全土に3つの事務所を構え、25年の経験を持つTHACOは、その後、6つの中核事業業種にまたがる多業種持株会社に成長した。

THACOの子会社には、自動車、農業、農林業生産、機械・補助産業、投資・建設、物流、商業サービスが含まれる。

個々の子会社として事業を展開しながらも、グループの6つの部門は、統合された補完的なグループ・ビジネスモデルの中で機能している。