原油価格は、イラクがクルド人居住区からの石油生産再開に向けた合意を間もなく達成するとの楽観的な見方や、中国の貿易率の低迷、米国の石油需要の減少を示すデータなどを受け、月曜日に下落した。
国際指標のブレント原油は、現地時間午前10時14分(0714GMT)現在、1バレル80.83ドルで取引されており、金曜日の前取引セッションの終値81.43ドルから0.74%下落している。
アメリカのベンチマークであるウエスト・テキサス・インターミディエートは同時刻に76.56ドルで取引され、金曜日の終値77.17ドルから0.79%下落した。
両ベンチマークとも、イラクのハヤン・アブデル・ガーニー石油相が日曜日に、クルディスタン地域政府および外国石油会社との間で、同地域からの石油生産再開について3日以内に合意に達する見込みであると述べたことから、供給懸念が和らいだ状態で週明けを迎えた。
同地域の首都エルビルを訪問したアブデルガニ大統領は「イラクとトルコがイラク-トルコ間のパイプラインを通じた北部石油輸送の再開について「合意」に達し、供給問題を緩和することができた」と述べた。
サウジアラビアが2024年12月まで日量50万バレルの追加減産を決定し、ロシアが同期間に原油と石油製品の輸出を日量30万バレル以上削減すると発表したことで、米国がガソリン需要の減速を示唆したにもかかわらず、供給リスクが再燃した。
米エネルギー情報局は先週発表した短期エネルギー見通しで、来年のガソリン消費量が1%減少し、1人当たりのガソリン消費量が過去20年間で最低になると予測した。
米エネルギー情報局によれば、米国における遠隔地勤務の増加、米国の自動車における燃費の改善、ガソリン価格の高騰、インフレの持続が、一人当たりのガソリン需要を減少させているという。
米エネルギー情報局はまた、イスラエルとハマス間の紛争は現時点では石油の現物供給に影響を及ぼしていないものの、紛争をめぐる不確実性やその他の世界的な石油供給状況が、今後数カ月は原油価格に上昇圧力をかける可能性があると警告した。
一方、世界最大の原油輸入国である中国では、弱気な経済データが再びデフレ懸念を高め、価格に下落圧力をかけた。
木曜日に発表された公式データによると、10月の中国の消費者物価は年間0.2%下落し、市場予測を上回った。
中国国家統計局が発表したデータによると、前月の横ばいから一転した。エコノミストは10月の消費者物価が前年同月比で0.1%下落すると予想していた。