日本、カンボジア帰還移民労働者支援に100万ドルを供与

日本政府は、国境紛争の影響によりタイから帰還したカンボジア人移民労働者の雇用促進および社会復帰支援のため、100万ドルの無償資金協力を行うことを表明した。

本資金は、国際労働機関(ILO)を通じて実施される「国境紛争の影響を受けた帰還移民労働者の雇用促進プロジェクト」に充てられる。贈与契約は昨日、在カンボジア日本大使館において締結された。

署名式では、在カンボジア日本国大使の上野篤志氏と、ILOタイ・カンボジア・ラオス事務所長のチアン・シャオヤン氏が契約書に署名し、ヘン・ソー労働職業訓練大臣が立ち会った。

同プロジェクトは、プレアビヒア州、オッダーミエンチェイ州、プルサット州における職業訓練施設の新設および改修を柱とする。これらの施設では、帰還労働者とその家族の生活安定を目的とした職業技能訓練や再就職支援が提供される予定である。

植野篤志大使は、これらの地域には特に多くの帰還労働者が集中しており、早急な就労支援が必要であると強調した。また、日本はすべての国民を取り残さない包摂的な復興を目指し、カンボジア政府と引き続き連携していく姿勢を示した。

今回の支援は、昨年8月に国際移住機関(IOM)およびユニセフを通じて実施された180万ドルの緊急人道支援に続くものである。

ヘン・ソー大臣によると、国境紛争開始以降、約95万人の移民労働者が帰国した。フン・マネ首相の指示の下、政府は包括的な対応策を講じており、受け入れセンターや移動式雇用支援拠点の設置、求人マッチング専用ホットラインの開設などを進めている。

1月16日時点で、農業、工業、建設業など複数分野において64万人以上が就職を果たした。また、長期的な生産性向上を図るため、技術・職業教育訓練(TVET)プログラムを拡充し、海外で習得した技能を公式に認定する「既存能力認定制度(RPL)」も導入している。

2月中旬までに、全国各地で約600回の雇用フォーラムが開催され、16万1,000人以上の求職者が参加し、そのうち7万人以上が就職に結び付いた。

日本の新たな資金協力は、社会的に脆弱な市民間の格差是正を後押しし、より強靭で熟練した国家労働力の構築に寄与することが期待されている。