2025年第4四半期、保険業界の総保険料収入は8,600万ドル

カンボジアの保険業界は昨年第4四半期に力強い成長を記録し、総保険料収入は8,580万ドルに達した。前年同期の7,430万ドルから15%増加した。これは、保険規制当局(IRC)が昨日発表した報告書で明らかになった。

同データは、世界経済の不確実性や逆風が続く中でも、比較的若いカンボジアの保険市場が着実に拡大していることを示している。

IRCによると、現在カンボジアには35の認可保険事業者があり、内訳は損害保険会社17社、生命保険会社12社、マイクロインシュアランス8社、再保険会社2社、保険ブローカー16社、損害査定人4社となっている。規制当局は、多様化した業界構造が制度的発展と市場の高度化を反映していると説明している。

第4四半期に最も高い伸びを示したのは損害保険分野で、前年同期比42%増の3,520万ドル(前年は2,480万ドル)となった。自動車保険、不動産保険、火災保険、賠償責任保険などが含まれ、企業活動の活発化やリスク管理意識の高まりが追い風となった。

一方、生命保険は依然として最大の収入源であり、第4四半期の保険料収入は5,055万ドルと、前年同期比2%増にとどまった。近年の急成長後に伸びは安定しているものの、長期貯蓄型商品や保障型商品の需要に支えられ、市場を主導している。

保険金支払額は合計1,320万ドルで、前年同期の1,130万ドルから17%増加した。専門家は、これは契約件数の増加と保険制度への理解向上を反映していると指摘する。

IRCのボウ・チャンピルー事務総長は、プノンペン・ホテルで水曜日に開催された「強制保険」に関するセミナーで、業界の底堅さを評価した。「多くの課題に直面しながらも、保険業界は良好な成果を維持している」と述べた。

カンボジアの保険普及率(GDP比)は約1.17%、1人当たり保険支出額(保険密度)は約22ドルと依然として低水準にある。東南アジアの他国と比べると大きな差があり、市場拡大の余地は大きい。

業界関係者は、低い普及率は課題であると同時に機会でもあると指摘する。保険商品への理解不足、所得水準の制約、現金中心の経済構造などが普及の遅れにつながってきた。

成長加速に向け、IRCは啓発活動や規制改革を強化している。今回のセミナーでは強制保険制度に焦点を当て、法的枠組みを通じて金融保護体制の強化と金融リテラシー向上を図る方針を示した。

規制当局は「保険の利点を積極的に広報し、国民の信頼と安心を構築していく」と強調している。規制面での支援と経済成長の継続を背景に、カンボジアの保険業界は今後も緩やかで持続的な拡大が見込まれている。