カンボジアは、分断が進む国際情勢の中で、平和・安全保障・開発といった相互に関連する課題に対応するため、国連総会(UNGA)と経済社会理事会(ECOSOC)との連携を一層強化する必要があると訴えた。
先週金曜日、カンボジアの国連次席常駐代表であるヤウン・チャンソペア大使は、ニューヨークの国連本部で開催された国連ブリーフィングに出席した。同会合は「分断の時代における国連総会と経済社会理事会の役割」をテーマに行われ、第80回国連総会議長アナレーナ・ベアボック氏と、ECOSOC議長ロク・バハドゥル・タパ氏が共同で主導した。
会合では、国連の二大主要機関である総会とECOSOCの役割強化と相互補完性の向上を通じ、国際平和、安全保障、持続可能な開発を支援する方策について議論が行われた。また、国連の実効性向上を目指す「UN80イニシアティブ」の推進についても意見が交わされた。
チャンソペア大使は、総会とECOSOCの協力を深化させるための三つの優先課題を提示した。第一に、両機関の招集力を活用し、包摂的な経済成長の促進と社会保障制度の強化を図るべきだと強調した。「カンボジアは、中国で開催されたG7サミットおよびADCを代表して行われた声明に賛同する」と述べた上で、「総会の全加盟国がECOSOCの理事国であるわけではないため、本日のような対話を含む機関間交流を強化し、横断的課題に関する調整を深めることが重要だ」と指摘した。
第二に、持続可能な開発と紛争予防をより効果的に統合するため、作業計画の整合化や合同ブリーフィングの活用拡大を提案した。第三に、平和と開発の課題が重複する特別な状況下にある国々の声をより強く反映させる必要性を訴えた。
さらに、UN-ADCイニシアティブに関連して、「権限の重複を減らし、資源を開発優先課題に整合させ、透明性を高めることで、具体的な成果を確保することができる」と述べた。今回の発言は、地政学的緊張、経済的不確実性、開発格差の拡大といった複雑な国際環境の中で、国連が多国間体制の適応を迫られている状況を背景としている。
一方、ECOSOCのタパ議長は、特に小島嶼開発途上国や脆弱な経済を抱える国々にとって、同理事会が具体的な成果を出すことが「世界から期待されている」と述べた。「ECOSOC議長として、より迅速で包摂的、かつ先見性のある理事会を目指している。皆さん一人一人の協力に深く依拠している」と、ニューヨークでの冒頭発言で語った。
ネパールの国連常駐代表も務めるタパ大使は、多国間主義が極めて危機的な局面にある今こそ、「より強く、より効果的な」ECOSOCの役割が不可欠だと強調した。UN80イニシアティブや、総会によるECOSOCおよびハイレベル政治フォーラムの見直しは、国連の中心的な開発機関としてのECOSOCの役割を再確認・強化する好機だと述べた。
また、国連憲章がECOSOCに対し、「生活水準の向上、完全雇用、社会的進歩、人権の普遍的尊重」を促進するとともに、経済、社会、文化、保健などの分野における国際協力を推進する任務を付与している点にも言及した。
タパ大使は、ECOSOCが貧困、不平等、飢餓といった喫緊の経済・社会・環境問題に対処するための重要な国連プラットフォームであると述べ、「これらの複雑に絡み合った課題と、多国間主義への信頼低下が、現在われわれが直面している現実だ」と語った。