カンボジアとラオスは金曜日、越境QRコード決済の第2段階を正式に開始した。これにより、ラオス人旅行者は自国通貨のまま、カンボジア国内で買い物ができるようになる。

プノンペンで行われた開始式典には、カンボジア国立銀行総裁のチア・セレイ氏と、ラオス人民民主共和国銀行総裁のブンカム・ウォラチット氏が出席した。

セレイ氏は、「第2段階の開始により、ラオス国民はモバイルバンキングアプリを使って、カンボジア全土約450万の加盟店でKHQRコードをスキャンし、決済できるようになった」と述べた。

さらに、この取り組みは両国の事業者にとって市場拡大の新たな機会を生み出し、貿易、投資、観光の促進につながると強調した。「旅行者は、よりシームレスで迅速かつ安全な越境決済の利便性を享受できる」と語った。

セレイ氏はまた、この取り組みがカンボジアとラオスの文化、経済、人々を結ぶ架け橋になるとし、「安全なデジタル取引を通じて経済関係を強化し、支払い手続きの簡素化により観光を後押しするとともに、ASEAN域内のより深い地域統合を促進する」と述べた。さらに、「相互接続されたデジタル決済システムを通じて、ASEANのビジョン実現に向けた共通の取り組みを強化するものだ」と付け加えた。

一方、ブンカム氏は、第2段階、すなわち全面稼働により、カンボジアとラオスの人々が自国通貨でQRコード決済を行えるようになったと説明した。今後、ラオス人はカンボジア滞在中、バコンアプリ上のKHQRコードを読み取ることで、ラオス・キープで支払いが可能になるという。

今回の第2段階の開始は、2023年8月に導入された第1段階の成功を受けたもので、第1段階では、カンボジアのバコンアプリ利用者がラオス訪問時にラオスのQRコードを読み取って決済できるようになっていた。