カンボジアとニュージーランド、貿易関係の深化で合意

カンボジアとニュージーランドは、複数分野での協力強化と拡大を約束した。これは、ニュージーランドのウィンストン・ピーターズ外務大臣が土曜日にプノンペンの平和宮でフン・マネ首相を表敬訪問した際のものである。

会談でピーターズ外相は、フン・マネ首相の指導下でカンボジアが近年着実に進展していることを称賛した。また、長年にわたる両国のパートナーシップと強固な二国間関係に対する満足を示し、ニュージーランドが引き続きカンボジアとの協力強化に尽力する意向であることを強調した。

さらに外相は、カンボジアがニュージーランドとASEANの関係強化を支援してきたことに感謝の意を表し、特に2025年10月にマレーシアで開催された第47回ASEAN首脳会議で公式に発表されたASEAN–ニュージーランド包括戦略的パートナーシップの設立を支持したことに触れた。

フン・マネ首相はピーターズ外相と随行団を歓迎し、今回の訪問が両国間の既に強固な協力関係をさらに前進させる契機となると述べた。首相は、1990年代から現在に至るまでカンボジアの平和プロセスと社会経済発展に対するニュージーランド政府および国民の一貫した支援に感謝の意を示した。

また首相は、両国外務省による第3回協議(今年8月実施)の成果を歓迎し、このメカニズムを通じた定期的な対話の継続を促した。これにより、政府間レベルにとどまらず、民間部門や人的交流の面でも協力が拡大すると期待していると述べた。

貿易・投資促進に向け、フン・マネ首相はカンボジア商工会議所がニュージーランドに代表事務所を設置したことを伝え、民間部門の連携強化と新たな商機の創出を目指す取り組みを紹介した。

両国はまた、貿易、投資、教育、農業、観光、人的交流分野での協力強化について協議し、地域および国際枠組みにおける協力継続のコミットメントを再確認した。

会談の最後に、フン・マネ首相はカンボジア–タイ国境の現状についてピーターズ外相に説明。クアラルンプールで署名されたカンボジア–タイ共同宣言や既存の二国間協定、国際法に基づき、未解決の問題を平和的に解決するカンボジアの姿勢を改めて強調した。