カンボジア民間航空局(SSCA)の報道官を務めるシン・チャンセレイヴタ国務秘書は21日、旧プノンペン国際空港を「スポンジシティ」に転換するという建築コンペに関して一部で生じている誤解について説明しました。
シン氏によりますと、新たな名称「KTIテコ国際空港(KTI)」として整備された新プノンペン国際空港は2025年10月20日に正式に運用を開始し、旧空港は現在、国有財産として民間航空局の管理下に置かれているということです。
旧空港敷地の将来的な活用については、国家開発の長期ビジョンや戦略、そして公共の利益を最優先に、慎重に検討していく方針で、現時点で政府として正式な決定や承認は行っていないと強調しました。
今回話題となっている、旧空港をスポンジシティへ転換するという「Architecture Gallery」プログラムについて、シン氏は、これは建築や都市計画、ランドスケープなどを学ぶ学生や若手専門家が創造性を高め、都市開発の理念を考察するための独立した学術的取り組みであり、政府の公式プロジェクトではないと説明しました。
さらに、この学術プログラムは政府が承認したビジョン、政策、再開発計画を反映するものではなく、旧プノンペン国際空港は依然として政府の管理下に置かれた戦略的に重要な国有資産であると述べました。
旧空港敷地の将来の利用や開発方針に関する決定は、同空港の管理・利用・改善・開発について検討し提言する政府の省庁横断作業部会(IWG)の権限に属するとしています。
民間航空局は、教育・芸術・開発思想の面から国の建築分野の発展に寄与するカンボジア建築家協会の取り組みを評価し歓迎する一方で、これが政府の公式政策と受け取られるべきではないと改めて強調しました。
また、今回の学術的な取り組みに関する発表や分析を、政府の正式な指針や政策として解釈しないよう呼びかけています。