カンボジアの証券市場、年末までに7億ドル突破へ

カンボジア証券取引規制委員会(SERC)のスー・ソチェア局長は火曜日、カンボジアの証券市場における投資資本がすでに5億5,000万ドルを超えており、年末までに総額7億ドルに達する見込みであると発表した。

この発言は、「カンボジア証券セクターの進化:持続可能性、イノベーション、包摂性、そしてレジリエンス」をテーマにプノンペンで開催された「2025年証券年次会議」で行われた。

ソチェア氏は、水曜日に新たに約1億ドルを証券市場に投資する企業が登場する予定であることを明らかにした。

「現在、証券を発行・上場している25社による5億5,000万ドルの投資資本に、今回の新規投資を加えることで、SERCは総額6億5,000万ドルを動員したことになります。年末までには7億ドルを超えると見込んでいます」と同氏は述べた。

現在上場している25社のうち、11社が株式証券を発行し、14社が債券を発行しており、その中には環境・社会的責任を重視した「グリーンボンド」や「サステナビリティボンド」も含まれている。

「今年第2四半期時点で、カンボジア証券取引所の時価総額は約27億5,000万ドルに達し、国内総生産(GDP)の約5.73%を占めています」とソチェア氏は説明した。

同氏は、カンボジアは証券市場への参入が遅く、規模も比較的小さいものの、地域および国際基準に沿った市場開発とガバナンスの取り組みを進めており、投資家の信頼と持続的な成長を促していると強調した。

さらにSERCのスローガン「共に働き、共に発展し、すべての人の利益のために」の下で、規制当局、上場企業、投資家の協働努力こそが証券セクターの長期的な成功と発展に不可欠だと述べた。

現在、SERCに登録している投資家は6万人を超えており、今後も市場を発展させていくことで、将来的には12万人に達する可能性があると見込んでいる。

今年のSERC会議では、午前・午後にわたって6つのパネルディスカッションが行われた。
午前の部では「証券セクター開発戦略:カンボジア証券セクター発展への戦略的道筋」「カンボジア証券市場:単なる資金調達の場ではない」「なぜサステナブル・ファイナンスの発展が重要なのか」といったテーマが取り上げられた。

午後の部では「SERCのデジタル証券サンドボックスおよびデジタル資産規制枠組み」「カンボジアのデリバティブ市場:成長の可能性と投資家保護」「資本市場の地域統合への道のり」などが議論され、証券分野における開発・革新・投資家保護の重要課題が強調された。

SERCによると、この会議は、主要関係者間の多様な意見交換を促進し、証券セクターの成長・革新・発展の動向や、国家経済における同分野の重要な役割を浮き彫りにすることを目的としている。

また、会議では外国の規制当局によるカンボジア証券市場への見解や、SERCの国際的役割についても紹介された。
出席者には、政府機関、開発パートナー、外交官、業界団体、認可企業、上場を目指す企業、投資家、そしてASEAN諸国をはじめとする主要な市場関係者が含まれていた。