ASEAN商工会議所(ACCI)は日曜日、カンボジアの投資可能性、特に観光分野に強い関心を示しました。
この関心は、マレーシア・マラッカ市で行われたフオット・ハック観光大臣とASEAN商工会議所会長ダトゥ・ソハイミ・シャハダン氏との会談の中で表明されたものです。
ハック大臣は火曜日、自身のSNSで会談内容を共有し、ACCIがカンボジアでの投資機会を探る熱意を強調しました。
「ASEAN商工会議所の会長ダトゥ・ソハイミ・シャハダン氏は、カンボジアの観光分野への関心を示しました。会談では、カンボジアの民間部門とASEAN商工会議所が、ムスリム観光の強化やカンボジア観光産業における新たな投資機会創出に貢献するアイデアや取り組みを交換しました」と同大臣は記しました。
また同大臣は、投資家にとってのカンボジアの主要な強みとして、平和、政治の安定、安全保障、ガバナンスの良好さ、安定したマクロ経済環境、そして民間部門や外国直接投資(FDI)に対する多様な優遇条件を強調しました。
さらにハック大臣は、観光省の調整の下で、ACCIが観光関連事業(ホテル、レストラン、テクノロジー、ファッションショー、その他サービス)に従事する50~100社の会員企業をカンボジアに派遣し、新たな投資機会を探る訪問を行うことで合意したと付け加えました。
カンボジア観光協会(CATA)、カンボジア観光連盟(CTF)、そしてアジア太平洋観光協会(PATA)がACCIと協力し、カンボジア観光分野への投資促進をさらに進めていきます。
クメール・タイムズの取材に対し、社会経済研究者のチェイ・テック氏は、カンボジアには歴史、文化、エコ、マリン観光などさまざまな分野で大きな潜在力があると述べました。自国の観光資源開発に加え、ベトナム、ラオス、タイ、その他ASEAN諸国と連携した地域観光パッケージにも強い可能性があるとしています。
「観光協力を強化・拡大することは、カンボジアだけでなく、ASEAN全体の地域統合の取り組みにも利益をもたらすでしょう」と同氏は語りました。
しかし同氏は同時に、カンボジアがさらなる観光インフラ投資、観光商品の開発、そして多様な地域・民族の観光客を満足させるためのホスピタリティ産業の整備を強化する必要があると指摘しました。
一方でハック大臣は、月曜日にマレーシアで開催された「ASEAN観光大臣リトリート」についても言及しました。ASEAN観光大臣らは、ASEAN観光の競争力と回復力を地域的および世界的に確保するため、観光分野での協力強化と拡大に取り組むことを改めて表明しました。
「ASEAN観光大臣リトリート」は、マレーシアが議長国を務めるASEAN観光大臣会合2025の一環として初めてマラッカで開催され、ASEAN加盟10か国の観光大臣と各国観光機関の代表に加え、オブザーバーとして東ティモール、さらにASEAN事務総長が参加しました。
会合でハック大臣は、ASEAN加盟国と対話パートナーに対し、ASEANの団結と共同の約束を基盤とした共通のビジョンの下で、具体的な共同行動を実施し、地域の観光協力をさらに強化し、より多くの国際観光客をASEANに引き寄せるよう呼びかけました。
また同大臣は、観光客の流れを増加させASEANの競争力を維持するためには、域内外の接続インフラ投資、人と人との交流を容易にする取り組み、旅行手続きの簡素化が不可欠であると強調しました。
なお、2026年のASEAN観光フォーラムおよびASEAN観光大臣会合は、フィリピン・セブ島で開催される予定です。