観光省(MoT)と中国主要企業10社は日曜日、北部都市・天津とプノンペン、シェムリアップを結ぶ直行便の開設に向けた仕組みについて協議した。カンボジアへの観光客流入と投資機会の拡大を目指す。
フン・マネ首相が「上海協力機構プラスサミット」に出席する中、フオット・ハック観光大臣は8月30日、中国北京と天津から訪れた10社の中国観光企業トップの表敬訪問を受けた。
会談でハク大臣は、国際観光客に対するカンボジア王国の安全保証を強調し、主要観光地、多様な観光商品、国民の温かいおもてなし、王国が誇る豊かで味わい深い料理など、カンボジアの多様な観光資源を紹介した。
大臣はさらに、北京・天津からの中国人観光客や投資家をより多く惹きつけ得る高潜在性観光地を例示し、カンボジアの新興観光市場における投資の絶好の機会を強調した。
また、両国首脳が承認した「カンボジア・中国観光年2025」構想に沿った王国のインセンティブ制度と政策優先事項を提示した。
協議では、カンボジア向け新ツアーパッケージの準備推進、天津・プノンペン・シェムリアップ間の直行便開設、安全情報を裏付けとしたカンボジア観光ポテンシャルの積極的プロモーション、業界に影響を与える可能性のある誤情報の対策について双方が合意した。
特に、中国旅行会社がカンボジアの観光・投資ポテンシャルを直接体験できる視察旅行を共同開催することで合意した。
また「カンボジア・中国観光年2025」の枠組み下で2025年に共同観光イベントを調整し、観光客の流れと越境経済機会をさらに強化することを約束した。
観光省の発表によれば、本会議は10社の中国企業に対し、カンボジアの政治・治安・社会・観光環境に関する深い理解を提供することを目的として実施された。
さらに、より多くの中国人観光客を誘致すると同時にカンボジア観光分野への投資拡大を促進する王国の政府による優遇措置を強調し、同国を中国企業にとって競争力のある目的地として位置付けることも狙いとしている。