カンボジア企業21社、グリーン産業推進で表彰

環境配慮型の生産、持続可能性、産業イノベーションの分野で顕著な成果を上げたカンボジア企業21社が表彰され、環境責任と経済競争力の結び付きが一層強まっていることが示された。

表彰は12月11日、プノンペンで開催された「カンボジア・グリーン産業賞2025」の授賞式で行われ、産業・科学・技術・イノベーション省(MISTI)のヘム・ヴァンディー大臣と、イーゴリ・ドリースマンス駐カンボジアEU大使が主宰した。

金曜日に発表されたMISTIの声明によると、今回の賞は、生産効率の向上、廃棄物の最小化、環境に優しい生産技術の導入などにおいて、具体的かつ測定可能な進展を遂げた企業を評価するものである。

このプログラムは、国連工業開発機関(UNIDO)と共同で実施され、国連の「包摂的グリーン経済パートナーシップ(UN PAGE)」を通じてEUの支援を受け、経済成長と環境保全の両立を図る持続可能な産業慣行の促進を目的としている。

授賞式でヴァンディー大臣は、持続可能性を経営戦略に組み込んだ受賞企業を称賛し、「皆様の成果は、グリーン生産がコストではなく、節約、イノベーション、競争力をもたらす投資であることを明確に示している」と述べ、すべてのカンボジア企業に対し、生産システムの改善とベストプラクティスの導入を呼びかけた。

また、EU大使は、グリーン産業慣行がカンボジアの国際競争力強化に不可欠であると強調し、EUの「グローバル・ゲートウェイ」戦略により、2021年から2024年の間に世界の持続可能な投資を支援するため、3,600億ユーロ以上が動員され、カンボジアもその恩恵を受けていると述べた。

なお、今年の表彰では、環境パフォーマンス、イノベーション、経済的影響、社会的およびジェンダー包摂の観点から評価され、金賞3社、銀賞11社、銅賞7社が選出された。