日本は、カンボジアの港湾の能力開発努力に対する支援を再確認した。
火曜日、公共事業運輸省のイエンベン・サン長官と国際協力機構(JICA)カンボジアの三浦佳子上級代表が共同議長を務める港湾管理能力向上プロジェクト調整委員会の第3回会合で、港湾開発の重点分野が議論された。
同省の技術職員と日本の技術専門家グループが参加し、同国の内陸港湾の能力開発に焦点を当てた審議が行われた。
カンボジア王国の内陸水路輸送に関する法律に従い、港湾地域開発計画を作成するための話し合いが行われた。
カンボジア物流総局によると、カンボジアには103の港があり、そのうち26が海港、77が河港である。河川港はメコン川、トンレサップ川、トンレバサック川沿いにあり、内陸水路網の総延長は1,750kmに及ぶ。
内陸水路網は、カンボジアとベトナムの国境を越えた水路輸送など、船舶交通を促進している。
河川港湾のうち、プノンペン自治港(PPAP)は、バサック川、メコン川、トンレサップ川の合流点に位置するカンボジア最大の港湾である。現在、乾季と雨季に3,000トンから5,000トンの大型船を受け入れることができる国内唯一の河川港である。
一方、カンボジア証券取引所(CSX)に最近提出された報告書によると、2024年第1四半期のPPAPの売上高は806万ドルで、2023年第1四半期に比べ536,587ドル(6.78%)増加した。
今年第1四半期の純利益は151万ドルと推定され、2023年第1四半期に比べ42万8,367ドル(22.24%)減少した。同四半期の基本的1株当たり利益は299.07リエル(0.07ドル)となった。
PPAPの会長兼CEOであるヘイ・バヴィ氏は、CSXへの提出書類の中で、「昨年第1四半期に比べ減益ではあるが、PPAPはサービスの質の向上、港湾容量の拡大、インフラの整備、河川沿いのサブフィーダー・ターミナルの開設といった戦略的メカニズムを実施している」と述べた。
一方、日本はシアヌークビル自治港(PAS)の開発も支援している。PASは同国最大の港であり、唯一の深海港でもある。
長さ350メートル、深さ14.50メートルのPASの新コンテナターミナルは、JICAの融資を受けて現在建設中で、完成すれば6万重量トン級の大型コンテナ船が接岸できるようになる。
この拡張プロジェクトは、JICAが2億300万ドルのソフトローンで支援している。新ターミナルが稼動すれば、PASは近隣諸国の海上運賃に匹敵する、あるいはそれ以上となり、カンボジアの貿易と経済発展を後押しすることができる。また、港湾の拡張は、投資家の誘致やカンボジアにおけるビジネスの競争力向上にも大きく貢献するだろう。