カンボジアの9,400万ユーロの浄水場拡張プロジェクトにヴィンチの持続可能な取り組みと技術が採用される

フランスに本社を置く建設会社ヴィンチは、カンボジアの主要浄水場の拡張工事の設計・施工を9400万ユーロで受注した。カンボジアの首都プノンペンの市水道局は、このプロジェクトをヴィンチのコンストラクション・グラン・プロジェ(CGR)部門に委託した。

ヴィンチの能力の証であるこの拡張工事は、プノンペン北部のバケン地区に供給され、約75万人に清潔な飲料水を供給することを目的としている。この野心的なプロジェクトは、2030年までに全人口が飲料水を利用できるようにするというカンボジア政府のプログラムの一環である。大規模な事業であるこの拡張工事は、2028年までに稼動する予定であり、ヴィンチの持続可能な発展に向けた旅における重要なマイルストーンとなる。

ヴィンチの工事範囲には、近隣のメコン川からの新しい原水取水口と、毎日19万5,000立方メートル(25万5,050立方ヤード)の水を処理できる新しい水道管の建設が含まれる。建設のピーク時には、同社は1,600人以上の労働者を雇用する予定で、その大半はカンボジア人労働者である。ヴィンチ社は、労働人口の30%を占める女性労働者を育成し、建設業界における男女の多様性を促進する計画だ。

建設そのものに加え、ヴィンチは持続可能なイニシアチブを実施し、プロジェクトで革新的な技術を活用することに専念している。同社は、現地の標準的な同等品よりも炭素排出量が30%少ないコンクリートを使用しており、環境への影響を減らすための重要な一歩となっている。さらに、ヴィンチが太陽エネルギーを利用するために9,000平方メートル(施設に必要なエネルギーの約15%)をカバーする3,500パネルの太陽光発電アレイを設置したことは、より環境に優しい未来への希望の光となっている。ヴィンチの子会社であるWMI社は、「スマート・ユーザー」と名付けられた革新的なソリューションを開発し、建設現場やオフィス、コンクリート工場などの施設における水の消費量を測定・管理するために導入され、持続可能性への取り組みをさらに進めている。

この浄水場拡張工事の完成により、カンボジアの何千人もの人々が清潔な飲料水を利用できるようになる。これは、現在約200万人に水を供給し、2023年6月と2024年3月に引き渡されたプラントの最初の2段階が成功裏に完了したことに続くものである。