J.P.モルガン、2024年の中国成長率予測を5.2%に引き上げ

上海-J.P.モルガンのチーフ・チャイナ・エコノミストである朱海斌氏は、2024年の中国経済の成長率を5.2%とし、前回の4.9%から上方修正した。

このエコノミストは、水曜日に上海で開催されたJ.P.モルガン・グローバル・チャイナ・サミットの中で、最新の予測を発表した。

朱氏は、2024年第1四半期の経済成長率は前年同期比5.3%と市場の予想を上回り、好調な滑り出しとなったと述べた。

同氏は、中国経済の第1四半期における3つの主なハイライトは、工業付加価値の前年同期比の増加で、国全体の経済成長を上回ったこと、国の輸出製品と輸出先の多様化、経済成長の原動力となる新技術と新産業の台頭であると指摘した。

朱総裁は、中国の通貨である人民元の為替レートは、年間を通じてほぼ安定的に推移するとの見通しを示した。「人民元は対米ドルで短期的な下落圧力に直面しているが、米連邦準備制度理事会が年後半に利下げに踏み切る可能性が高いため、下落圧力は緩和されるだろう」と述べた。

J.P.モルガン・グローバル・チャイナ・サミットは、毎年開催される中国におけるビジネス・リーダーの集まりの中でも最大かつ最も影響力のあるもののひとつであり、世界の投資コミュニティと中国市場をつなぐものである。

今年で20年連続の開催となる。