カンボジアと日本、地域病院開発プロジェクトの円借款延長に調印

カンボジアのアウン・ポーンモニロス経済・財務大臣は、独立行政法人国際協力機構の讃井和正カンボジア事務所首席代表と、地域病院開発プロジェクトの実施に必要な211億400万円(約1億4100万ドル)の円借款の延長に関する合意書に署名した。
調印式は2024年3月14日、経済財務省で行われた。

地域病院整備プロジェクトは、経済財務省が承認した日本政府開発援助円借款の枠組みにおける最初の取り組みであり、重点プロジェクトのひとつである。このプロジェクトは、カンボジア経済財務省、保健省、独立行政法人国際協力機構が共同で実施するものである。

このプロジェクトは、農村部における高度医療サービスへのアクセスを強化し、首都と地方間の医療提供の格差を緩和するとともに、すべての国民の健康と幸福を確保するという持続可能な開発(SDGs)第3目標に沿った農村部住民の健康増進を図ることを目的としている。

シェムリアップ、コンポンチャム、バッタンバン、カンポット、ストゥントレン、スバイリエン、プノンペンを含む7つの州/自治体の紹介病院が、開発フェーズ1のフィージビリティ・スタディを検討するために選ばれた。

その結果、シェムリアップとコンポンチャム州の紹介病院が、この第1段階における地域病院開発の実現可能性を調査するために選ばれた。

シェムリアップとコンポンチャム州病院の開発プロジェクトは、全体として以下の通りである:

– コンポンチャム州は、8階建ての新しい病院ビル2棟を建設し、合計608床を収容する。
– シェムリアップ州は、8階建てと5階建ての病院ビル2棟を建設し、合計697床を収容する。

– 両州の病院に医療機器を導入し、調剤と医療機器・供給モジュールを病院情報と患者管理システムに統合する。

アウン・ポーンモニロス大臣は、重要な開発パートナーである日本政府と、日本政府のすべての関係機関が、特に、王室政府の6つの優先政策プログラムのひとつである政府開発援助融資を提供し続けている独立行政法人国際協力機構を通じて、常に良い協力を提供してくれていることに感謝した。

この支援は、「ペンタゴン1」のサイド3「国民の健康と福祉の向上」に示されているように、グローバル・ヘルス・カバレッジ・プログラムに向けた政府の取り組みと、「ペンタゴン戦略-フェーズ1」の実施に沿ったものである。