カンボジア商務大臣は、カンボジアとオーストラリアのビジネス関係を強化するため、オーストラリア企業に対し、カンボジアへの投資拡大と同国との市場関係拡大を奨励した。
チャム・ニムル商務大臣は、メルボルンで開催されたASEAN・オーストラリア特別首脳会議の傍ら、オーストラリアのティム・エアーズ貿易・製造担当大臣補佐官と会談した際、このように発言した。
会談の中で同大臣は、農業・農産物加工、ロジスティクス、電子商取引、デジタル技術など、投資家にとって優先すべき分野について概説した。
ニムル大臣は、カンボジアの経済発展、特に雇用機会の創出や貿易・産業の多様化において、両国の民間セクターが果たす重要な役割を強調した。
会談の中で、双方は友好関係と二国間の経済貿易関係を強化するためのステップについて議論した。また、これまでの二国間貿易の顕著な成果についても言及した。
特に、貿易関係と経済協力をさらに強化するためのASEAN・オーストラリア・ニュージーランド自由貿易地域設立協定とRCEP協定の重要性を強調した。
カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会頭は、オーストラリアは世界最大のカンボジア製品の輸入国の一つであり、またカンボジアへの最大の投資国の一つであると述べた。
「カンボジアとオーストラリアはRCEP協定のメンバーであるため、両国が相互の経済・投資利益のために関係を深めることができれば、それに越したことはありません」とヘン副会はクメール・タイムズに語った。
関税物品総局の数字によると、2023年のカンボジアとオーストラリアの二国間貿易額は5億200万ドルで、2022年と比較して1.05%増加した。
カンボジアは2023年に3億7000万ドル相当の商品をオーストラリアに輸出し、前年比1.57%増加した。