中国市場再開でアジア株は概ね上昇

中国市場が旧正月の長期休暇から再開した月曜日、アジア諸国の株価は概ね上昇した。

米国先物は小幅上昇、原油価格は下落した。米国では月曜日が大統領の日で休場となる。

香港のハンセン指数は、中国の国営銀行が不動産プロジェクト向けに数十億ドル相当の融資計画を相次いで発表したにもかかわらず、テクノロジー株や不動産株が売られ、0.9%下落の16,192.24となった。

大手デベロッパーのカントリー・ガーデンは5.6%下落し、中国海洋集団控股は6.5%急落した。中国万科は4.6%下落した。

上海総合指数は0.8%上昇の2,889.32。

東京の日経平均は0.1%下落の38,443.35。

大手ゲームメーカーの任天堂株は、スイッチの後継機が年内に発売されないとの未確認報道を受けて5.1%下落した。

アジアでは、オーストラリアのS&P/ASX200が0.1%高、ソウルのコスピは1.3%高の2,682.15となった。バンコクのSETは0.2%上昇し、インドのSENSEXは0.1%上昇した。
金曜日のウォール街では、S&P500種株価指数が前日の史上最高値から0.終値は5,005.57。ダウ平均は0.4%安の38,627.99ドル、ナスダック総合株価指数は0.8%安の15,775.65となった。

午前中に発表された卸売物価のインフレ率は、物価上昇との戦いがまだ終わっていないことを思い起こさせるものだった。1月の物価上昇率はエコノミストの予想を上回り、週初に発表された米消費者の生活費が予想を上回った同様の報告書に続く数字となった。

このデータは、トレーダーが期待していたように、米連邦準備制度理事会が3月に利下げを開始する可能性への期待を閉ざした。また、米連邦準備制度理事会が経済と金融市場に対する条件を緩和する動きが5月にも出るかもしれないとの期待も裏切られた。

金利と利回りの上昇は借り入れを割高にし、景気を減速させ、投資価格に打撃を与える。

一方、期待されるのは、高金利という課題にもかかわらず経済が回復力を維持することだ。そうなれば、株価を下支えする企業の利益成長も期待できる。
木曜日に発表された速報では、エコノミストが期待するほどではないが、米国の消費者のセンチメントが改善していることが示唆された。個人消費が経済の大部分を占めるだけに、これは重要なポイントだ。

ニューヨーク・マーカンタイル取引所の電子取引では、米国の指標原油は60セント高の1バレル77.86ドル。

国際標準のブレント原油は62セント安の82.85ドルだった。

米ドルは150.16円から149.97円まで下落。ユーロは1.0778ドルから1.0780ドルに上昇した。