主要市場からの需要低迷により製造業製品の輸出が減少しているにもかかわらず、今年上半期にカンボジアでは新たな工場が設立された。
カンボジア国立銀行の2023年半期報告によると、工場の数は今年6月時点で1,995に増加し、100万人以上の労働者を雇用している。
昨年同月の登録工場数は1,974であった。
同報告書は、製造業がカンボジアの主要貿易相手国、特に米国と欧州連合(EU)からの外需減速の影響を受けたと指摘した。
今年上半期の輸出総額は2.1%減の114億8900万ドルであった。
衣料品の輸出は前年同期比19%減の36億5400万ドル、履物は17.2%減の7億200万ドル、旅行用品は17.1%減の9億9900万ドル、自転車は30.5%減の3億3200万ドルであった。
しかし、電気機器と電子部品は1.3倍の14億4000万ドルに増加した。
「稼働している工場の総数は、2022年末の1,982工場から1,995工場に増加し、100万人以上の労働者に雇用を提供している」と報告書は指摘した。
産業・科学技術・イノベーション省のヘン・ソックン国務長官兼報道官はクメール・タイムズに対し、「平和と安定により、政府は国内のビジネスと投資を促進するための改革を進め、新たなプロジェクトを誘致した」と述べた。
政府が2021年10月に新しい投資法を導入したことが、極めて重要な役割を果たした。
カンボジア商工会議所のリム・ヘン副会頭は、RCEP自由貿易協定とカンボジア・中国自由貿易協定(CCFTA)、そしてカンボジアの有利な新投資法が新たな投資家を呼び込む鍵になると述べた。