カンボジアの保険業界は2023年第3四半期に8,730万ドルの保険料を記録し、前年同期の8,500万ドルから2.6%増加したことが、昨日発表されたカンボジア保険監督庁(IRC)の報告書で明らかになった。
この伸びを牽引したのは、損害保険会社18社、生命保険会社14社、零細保険会社7社、再保険会社1社、保険ブローカー20社、法人代理店34社、損害調査会社である。
今年第3四半期の損害保険総保険料は3720万ドルで、前年同期比8.74%の増加であった。
一方、生命保険料は2.4%減の4,810万ドル、マイクロ保険料は28.3%増の190万ドルに達した。
同報告書によると、保険会社から支払われた保険金総額は1,700万ドルで、前年の1,280万ドルから33.5%増加した。
報告書によると、カンボジアの保険部門の総資産は今年第3四半期時点で10億6,000万ドルで、前年同期比で9%増加した。
経済財務省の国務長官であり、ノンバンク金融サービス機構理事会の副議長であるロス・セイラバ氏は最近、保険部門は過去20年間で大幅な成長を遂げたと述べた。
「さらなる成長を阻む主な障害は、保険のメリットに関する国民の認識が著しく低いことである。この問題は、保険の価値を効果的に伝えるために、一般の人々への働きかけや教育活動を強化する必要がある」と述べた。
IRCによると、保険料の上昇は、保険セクターが同国の国内総生産(GDP)に年間約1.17%貢献していることから、同国の市場の強さを反映している。
同国の保険密度は1人当たり約20.53ドルで、保険部門が将来的に発展する可能性が高いことを示している。
IRCは、2030年までに保険料率を5.5%、保険料率を一人当たり135ドルにするという目標を掲げている。この目標を達成するためには、すべてのステークホルダーが国民意識向上キャンペーンを行い、人材の能力を強化しなければならない。