カンボジア、2025年の対内直接投資51億ドル 前年比16%増

カンボジアは2025年、外国直接投資(FDI)として51億ドルを誘致し、前年の44億ドルから16%増加した。カンボジア国立銀行(NBC)が発表した。製造業分野では中国が引き続き主導的役割を果たしている。

カンボジア開発評議会(CDC)およびNBCの集計によると、中国は最大の投資国で、約37億6,000万ドルを投資し、2024年の26億ドルから42.3%増加した。

この大幅増は、衣料品、電子機器組立、機械部品、軽工業生産など輸出志向型製造業における中国企業の積極的な展開を反映しており、カンボジアが地域サプライチェーンにおいて存在感を高めていることを示している。

投資額で第2位はシンガポールの3億4,700万ドル(全体の6.8%)、第3位はカナダの2億3,000万ドル(4.5%)。マレーシアは1億7,400万ドル(3.4%)、韓国は1億6,500万ドル(3.2%)を投資した。

中国の比重は依然として大きいものの、他国からの投資も一定水準を維持しており、地域および欧米投資家の関心と信頼が多様な分野で継続していることがうかがえる。

2025年のFDI総額は51億ドルで、世界経済の減速、地政学的緊張、主要国の金融引き締めにもかかわらず、堅調な年次成長を示した。

国別では中国が全体の73.7%を占め、最大の外国投資国としての地位をさらに強固にした。産業別では、製造業が68.1%と最大の割合を占め、金融業が11.9%、建設業が6.1%、エネルギーが3.5%、農業が2.7%、宿泊業が2.2%、不動産が2.0%、その他分野が3.5%となった。

製造業への集中は、同国経済構造および輸出成長戦略における中核的役割を改めて示している。金融分野の拡大は、銀行業やマイクロファイナンスなど企業活動を支えるサービスの成長を反映している。

建設およびエネルギー分野への投資も継続しており、発電能力やインフラ整備を通じた産業成長の基盤強化が進められている。

経済専門家のドゥッチ・ダリン氏は「FDIが16%増の51億ドルに達したことは、投資家がカンボジアのマクロ経済安定性、開放的な投資政策、改革への信頼を維持していることを示している」と述べた。

同氏はまた、FDIの多様化は産業高度化、資本流入拡大、輸出多角化、技術移転促進、雇用創出につながると指摘。「FDIの継続的流入は産業基盤の強化だけでなく、持続可能な経済拡大と生活水準の向上にも寄与する」と強調した。