カンボジア、燃料供給戦略を強化 ロッタナク鉱山・エネルギー相

カンボジア政府は、国内市場への安定的な燃料供給を確保するため、民間セクターと緊密に連携して石油輸入先の多様化を進めていると、ケオ・ロッタナク鉱山・エネルギー相が述べた。

同大臣は最近、プレア・シハヌーク州の主要燃料貯蔵・供給施設を視察し、Tela社とCaltex社による燃料および液化石油ガス(LPG)の入荷手続きの状況を確認した。

ロッタナク氏は「国内外の供給業者と緊密に協力し、国内市場への継続的な燃料供給を確保している」と動画で説明。中東地域の地政学的緊張やホルムズ海峡での物流ボトルネックにより、燃料輸入が従来より減少していると指摘した。

さらに国内市場内での一時的な供給調整も状況を複雑化させている。主要業者のSokimex社がLPG販売を一時停止したことにより供給圧力が増したが、他の輸入業者は通常通り運営しており、供給安定化に寄与している。

政府は、供給と需要の両面からなる多角的戦略を実施中だ。供給面では、輸入ルートや供給業者への依存度を低減し、外部ショックに強い体制構築を目指す。需要面では、家庭に対して電気調理器具の利用促進など省エネの呼びかけを行い、LPG需要の緩和を図っている。

また、ロッタナク氏は、観光、交通(トゥクトゥク運転手を含む)、工業など重要分野への供給確保のため、節度あるエネルギー消費が不可欠であると強調した。

加えて、世界的なエネルギー価格上昇に対応するため、政府は一連の経済対策を実施。2026年4月1日施行予定の新サブ令では、電化機器、太陽光発電システム、電気自動車などの関税・輸出入税を削減し、エネルギー多様化と化石燃料依存の低減を促す。また燃料輸入関税も撤廃され、消費者と事業者の価格負担軽減が図られる。

ロッタナク氏は「こうした課題に直面する中、政府は手続き簡素化とコスト削減を通じ、燃料輸入を円滑に進めることに取り組む」と述べた。