カンボジアの国営航空会社エア・カンボジアは、燃費効率に優れたボーイング737-8(737 MAX)を20機発注したことを発表した。航空会社によるボーイング機の購入は今回が初めてである。
この契約は、アジア最大級の航空展示会の一つであるシンガポール航空ショーの会場で発表されたと、同社の声明が昨日伝えている。今回の取引は、エア・カンボジアがネットワーク拡大と機材近代化の次の段階に向けて進む戦略的な一歩とされる。
声明の中で、同社は「当社の歴史上、ボーイング機の初めての発注である」と述べ、今回の契約が航空会社およびカンボジア全体の航空産業にとって重要であることを強調した。
エア・カンボジアの最高経営責任者(CEO)ジャン・デイビッド氏は、この投資は単なる機材更新ではなく、カンボジアの国際的な結びつきを強化する重要な役割を持つと説明した。「この投資は単に航空機を追加するだけでなく、カンボジアを世界につなぐものです」と述べ、「737-8は航続距離、収容力、燃費効率の理想的な組み合わせを提供し、次の成長段階を支えることができます」と語った。
ボーイング737-8は、燃費性能の向上と航続距離の延長が特徴で、中距離国際路線を運航しつつ、運航コストや排出量の削減にも貢献できる。
業界アナリストは、このような航空機は観光や貿易の拡大に伴い、地域および長距離旅行の需要が増加するカンボジアのような新興市場に適していると指摘する。
今回の発注は、カンボジア民間航空当局とボーイング社との協力関係の強化を背景に行われた。2026年1月初め、マオ・ハヴァナル氏(国家民間航空事務局〈SSCA〉担当大臣)は、米国シアトルのボーイング製造施設を公式訪問し、技術協力の強化と国際航空安全基準の遵守を確認した。
SSCAによると、ボーイング737 MAXの導入はカンボジアの航空産業強化、経済成長の支援、観光促進において重要な役割を果たすと期待されている。新しい機材は、国内空港インフラの拡充や国際線旅客需要の増加にも対応する。
SSCAのデータによると、カンボジアでは2025年に航空旅客数が約700万人に達し、前年比12%増加した。また、航空機運航回数は64,821回(前年比11%増)、航空貨物量は93,889トン(前年比21%増)を記録した。
関係者は、機材拡充によりエア・カンボジアは増加する需要に対応し、東南アジアにおける新興航空ハブとしての地位をさらに高めると見込んでいる。