サガ・アジア・ドリームス、カンボジアに「アジアの野球」構想を展開

日本の独立リーグクラブ、サガ・アジア・ドリームス が、カンボジアの野球人材育成と若手選手へのプロ進路開拓を目的とした独自の「Baseball for Asia」構想をカンボジアで開始しました。スポーツ、教育、雇用を融合させた先駆的な取り組みです。

佐賀県を拠点とする同クラブは、独立プロ野球団体である九州アジアリーグの正会員として活動しています。2025年12月13日には、クラブの高官団がプノンペンを訪問し、カンボジア野球関係者とのパートナーシップを正式に締結しました。スポーツマネジメント、コーチング、国際協力の専門知識が結集されています。

従来の日本のチームとは異なり、サガ・アジア・ドリームスは「アジアの野球伝道師」としての国際的使命 を掲げて設立されました。野球が発展途上にある国々の選手にプロの舞台を提供し、多国籍選手を擁することでも知られています。現在はインドネシア、スリランカ、パキスタン、フィリピン、タイ、そしてカンボジアの選手が在籍しており、文化をつなぎながら、日本野球の規律と精神をアジア全域に広めることを目指しています。

このパートナーシップの成果は、すでにカンボジア代表選手 ポン・ネトラ と ディアプ・ソクニム の活躍に表れています。二人はフィリピンで開催された東アジアカップでスカウトされ、その身体能力、闘志、潜在能力がクラブ関係者を驚かせました。わずか2か月でプロ契約を結び、現在は日本に移住してサガ・アジア・ドリームスの現役選手としてプレーしています。

ネトラとソクニムは、カンボジア人初の日本でのプロ野球選手として、将来世代の道を切り開く存在です。長期的には、プロで培った技能を持ち帰り、カンボジア代表としてSEAゲームでメダル獲得を目指すことが目標とされています。