タイ軍によるカンボジア・タイ国境地帯への砲撃や空爆、特に月曜日のスレイ・スナム地区への爆撃にもかかわらず、シェムリアップの観光は安定しており、サービスは通常通り運営されていると、住民や旅行業者が伝えています。
国防省によると、F-16戦闘機が国境から70キロ以上離れたスレイ・スナム地区のオチック橋を爆撃しました。シェムリアップは、ユネスコ世界遺産でありカンボジア最大の観光地であるアンコール・ワットの所在地です。
約400平方キロメートルにわたるアンコール考古学公園には、9世紀から15世紀にかけてのクメール王朝の首都跡が保存されており、アンコール・ワットをはじめ、アンコール・トムのバイヨン寺院など精巧な彫刻で知られる名所が含まれます。
シェムリアップ・アンコールガイド協会のキエウ・ティー会長は、国内外の観光客は引き続き同州を訪れているものの、ピークシーズン中の国際観光客数はやや減少したと述べています。この減少は、カンボジア・タイ国境での戦闘や、8月のボコールでの注目事件によるもので、中国や韓国からの観光客に影響した可能性があるとしています。
「ヨーロッパ、アメリカ、インドからの観光客は適度な数で訪れているが、安全上の理由で旅行をキャンセルした人もいる」と述べました。
シェムリアップ市内の土産物店店主モエン・ラチャナ氏は、日常生活や観光活動は通常通りである一方、国境での戦闘の影響で商売はやや落ち込んでいると指摘しました。
リー・ヴァナック氏(シェムリアップ州行政広報官)は、レストラン、ホテル、その他の観光・ホスピタリティサービスは通常通り運営されていると報告しました。また、報告日の時点で約3,000人の観光客がアンコールの入場券を購入しており、観光への関心は依然として高いと述べました。ただし、タイは国際観光客の主要なゲートウェイであるため、情勢によって観光客の判断に影響を与える可能性があると警告しました。
アンコール財団によると、過去11か月で860,000人以上の観光客がアンコールを訪れ、前年よりわずか3%減少、チケット収入は4,000万ドル以上に上ったとしています。