カンボジア内務省識別総局の副局長、ヘン・チャムロエウン氏が率いる8名の代表団は、国家識別および民事登録システムの強化を目的として実施されたインドでの1週間の研修視察を終えた。
今回の視察は、UNDPインドおよびUNDPカンボジアの支援で実現したもので、特に「アドハー(Aadhaar)」プログラムと関連するデジタル公共基盤を中心に、インドの大規模なデジタルIDエコシステムから学ぶことを目的とした。
代表団はニューデリー滞在中、複数の会合を行い、在インド・カンボジア大使のラット・マニ氏、および大使館参事官のンゲット・ブンリー氏を表敬訪問した。
またバンガロールでは、IIIT-Bを訪問し、モジュラー・オープンソースIDプラットフォーム(MOSIP)チームと意見交換を行い、世界的なデジタルIDシステムのベストプラクティスについて理解を深めた。
さらに、カルナータカ州政府の電子行政センターを視察し、アドハーがデータ管理、公共サービス提供、行政改革に果たす役割について学んだ。 カルナータカでの会合は、州政府アディショナル・セクレタリーのイリシャ・アンドリューズ氏が調整し、プリンシパル・セクレタリーのパンカジ・クマール・パンデイ氏が主導した。
カンボジア内務省は、国民IDフレームワークの構築を支える堅牢な民事登録システムおよびデジタル公共システムの設計を代表団に委ねている。
インドで得た知見は、出生、死亡、婚姻、移住など、国の人口に関わる重要情報の管理能力の向上に大きく寄与し、公共サービス提供の効率改善にもつながると期待されている。
代表団はまた、バンガロールのカンボジア名誉領事館も訪問し、名誉領事カーティク・タラム氏と詳細な意見交換を行った。同領事館の取り組みに感銘を受けた代表団は、南インドを訪れるカンボジア国民への領事サービスの周知を促した。
今回の訪問団には、識別総局所属のエン・チャンダラ氏、チュン・ヴァンナ氏、テン・ヴェンホン氏、ルイ・チャンマレン氏、チム・チョウヴィット氏、ミーン・パリアップ氏、レイ・ケアンホック氏が参加した。