マレーシア国防軍司令官のモハド・ニザム・ビン・ハジ・ジャッファル大将は7日、プレア・ピースパレスでフン・マネット首相に表敬訪問した際、カンボジア・タイ共同宣言の実施を支援する意向を表明した。
会談の中でニザム大将は、意見交換の機会を得られたことに謝意を示すとともに、ASEANオブザーバーチーム(AOT)の最近の任務に対するカンボジアの協力を高く評価した。また、カンボジアとタイ間の和平仲介に貢献する決意を改めて示し、公平な立場で調整任務を遂行することを誓った。
これに対しフン・マネ首相は、マレーシア代表団を温かく歓迎し、7月28日の停戦や10月26日にクアラルンプールで署名されたカンボジア・タイ共同宣言におけるアンワル・イブラヒム首相の役割を称賛した。また、ニザム大将が率いるASEANオブザーバーチームの活動が停戦および共同宣言の精神と合致していると評価した。
さらに同首相は、カンボジア・タイ国境問題の現状と進展について説明し、共同宣言、国際法、既存の二国間協定および条約に基づき、平和的に問題を解決するというカンボジアの揺るぎない姿勢を再確認した。
ニザム大将は最後に、停戦の履行、カンボジア・タイ合同国境委員会会合の成果、そして共同宣言の実質的内容の実施を進める上で、マレーシアが今後も支援を続けることを確認した。