カンボジア国立工科大学で開かれていた「職業教育訓練(TVET)と産業界の連携」をテーマとしたワークショップが、きのう閉幕しました。ワークショップは、労働職業訓練省、オーストラリアのベンディゴ・カンガン研究所、そしてRMAカンボジアの共催で、教育関係者や産業界、開発パートナーなど約600人が参加しました。
閉会式で、労働職業訓練相のヘン・ソー氏は、カンボジア自動車産業センター(ACE-C)の設立に強い支持を表明し、カンボジアとオーストラリアの協力による職業教育の前進における重要な成果だと述べました。新センターは、自動車技術者の育成を拡大し、投資誘致や自動車産業の成長を後押しする上で重要な役割を果たすと強調しました。
またソー氏は、ACE-Cがカンボジアの職業教育水準を国際基準に近づける大きな一歩になるとし、政府、民間企業、教育機関の緊密な連携が、将来の労働市場の需要に適応できる高度な人材育成に不可欠だと述べました。
センターには最新の設備や研修施設が整っており、人材育成に対する信頼を高めるものだと述べ、今後もカンボジア・オーストラリアの協力を通じて、他の産業分野でも同様の専門センター設立のモデルになるとの期待を示しました。
一方、デレク・イップ駐カンボジア豪州大使は、オーストラリアがカンボジアの教育・技能開発を引き続き支援していく姿勢を強調し、ACE-Cは政府、教育機関、民間セクターの協力関係を象徴する存在だと述べました。
大使は、同センターが自動車分野で進む新技術への若者の対応力を高め、両国間の協力を一層深めると指摘し、この取り組みがカンボジアの産業全体の発展にも寄与するとしています。