カンボジアは、2026年初めに予定されている「第3回カンボジア・英国合同貿易・投資フォーラム(JTIF)」に向け、英国との経済協力を一層深化させる決意であると、商業大臣チャム・ニムル氏が述べました。
金曜日、プノンペンで開催されたユニリーバ(カンボジア)社の設立22周年記念式典で、ニムル大臣は、同フォーラムが両国にとって、高い潜在力をもつ複数セクターで新たな可能性を探る重要な場になると強調しました。
この式典には、英国のドミニク・ウィリアムズ駐カンボジア大使をはじめ、多くの来賓が出席しました。
ニムル大臣は次のように述べました。
「2026年初めに開催される第3回カンボジア・英国合同貿易・投資フォーラム(JTIF)を通じ、インフラプロジェクトへの投資金融、農業貿易、輸出促進など、多くの分野で協力拡大の可能性を引き続き探求していきます。」
また大臣は、カンボジアと英国の良好な関係、特に経済、貿易、投資協力における進展を評価し、これらが双方に大きな利益をもたらし、カンボジアの開発目標を支える重要な役割を果たしていると述べました。
合同貿易・投資フォーラムは、2023年5月に開始された英・カンボジアの共同取り組みで、二国間の貿易・投資関係を強化することを目的としています。このフォーラムは、政府と民間部門の対話プラットフォームとして、経済成長の促進、英国へのカンボジア輸出支援、英国からカンボジアへの投資誘致に寄与しています。議論の中心には、グリーン成長、投資政策、地域貿易統合などがあり、フォーラムはその後の行動や合意形成も促しています。
カンボジア税関・消費税総局の公式データによれば、今年1月から10月までのカンボジアと英国の二国間貿易額は、前年同期比7.1%増の9億1100万ドルとなりました。そのうち、カンボジアの対英輸出額は8億6900万ドルで、前年比7.6%増でした。
先月の公式訪問で、英国首相の貿易特使であるマット・ウェスタン下院議員は、英国がカンボジアとの貿易・投資関係の強化および持続可能な経済発展支援に引き続き取り組む姿勢を再確認しました。
ウェスタン特使は複数の高官と会談し、カンボジアと英国の二国間貿易協力をさらに高い水準へ推進する方法について議論しました。その焦点は、包摂的で強靭かつ持続可能な成長、グリーン特別経済区の開発、ASEAN-英国経済統合プログラム(EIP)下での技術協力などであり、両国の発展ビジョンに沿った内容でした。
最後にニムル大臣は、カンボジアは経済の多角化と地域・世界経済への統合を進めており、法の支配と開かれた市場に基づく多角的貿易体制の原則を遵守していると述べました。これにより、確実性と予見可能性が確保され、外国投資家と国内投資家の間に差別のない公平性が保証されると強調しました。