インフォーマルセクターを支援する国家戦略が発足

カンボジア政府は昨日、インフォーマル部門を支援することを目的とした「インフォーマル経済発展のための国家戦略2023-2028」を発表した。

この政策は、インフォーマル経済の生産性と回復力を高めるだけでなく、技術支援や能力開発を通じて、同部門の成長を促進するための刺激プログラムを策定することにつながる。

インフォーマル経済や影の経済は、経済の一部ではあるが、課税もされず、政府当局による監視もされていない。

産業・科学技術・イノベーション大臣のヘム・バンディは、「新戦略は、インフォーマル経済が、持続可能な開発、環境保護、回復力の構築、危機管理を通じて、人々の生活を向上させる重要な原動力となるよう支援することで、正式なシステムへのアクセスを提供し、インフォーマル経済を発展させるビジョンを提供する」と述べた。

この国家戦略は、カンボジアにおけるビジネス、貿易、投資の進展に寄与するものであると、高官や大使が出席し、ソカ・ホテルで開催された発足式でバンディ大臣は述べた。

この戦略の立ち上げは、貧困と社会的不平等の緩和、社会的・経済的回復力の強化、経済成長の促進という3つの目標を同時に達成するものであると、立ち上げ式典を主宰したフン・マネ首相は述べた。

同首相は、この戦略は国民の生活向上に重点を置いており、カンボジア政府の主要な目標と一致していると付け加えた。

「この政策は、カンボジア王国政府がデータを明確に管理し、必要な介入を迅速かつ効果的に実施できるよう、この分野の人々に正式な登録を奨励するものです」と首相は述べた。
過渡期における登録のメリットには、税制上の優遇措置のほか、罰則や納税義務の免除、財政支援や研修プログラムへのアクセスが含まれると首相は述べた。

「政府は、登録された企業を直接支援する」と首相は述べた。

この戦略は、政府の第7次マンデートの優先事項のひとつであり、過去の経験、特にコロナ危機の際の経験に基づき、インフォーマル・ビジネスを支援するための緊急対策を優先することに焦点を当てている。

カンボジア労働力調査2019の報告書によると、カンボジアには790万人近くの雇用者がおり、そのうち約170万人(21.5%)が正規部門に、残りの620万人が非正規部門に従事している。

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