カンボジアのチェン・ラー保健大臣は木曜日、ジュネーブで開催された第78回世界保健総会(WHO World Health Assembly)の傍ら、WHO西太平洋地域局長のサイア・マウ・ピウカラ博士と会談し、カンボジアの保健分野での成果とWHOとの今後の協力について話し合った。
会談の中で、ピウカラWHO局長はラー事務局長一行を歓迎し、カンボジアの保健分野での発展を称賛した。
彼は、カンボジアのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ・ロードマップの策定、プライマリー・ヘルスケアの優先順位付け、保健センター、紹介病院、保健教育イニシアティブを通じたコミュニティレベルでの具体的な改善を賞賛した。
また、カンボジアの第4次保健戦略計画(2025-2033年)と、非感染性疾患とがんに対処するための国家行動計画を評価した。
ピウカラ博士は、カンボジア政府がWHOの投資ラウンドに貢献し、世界的な人道活動を支援していることに感謝した。
予算の制約やWHO内の組織再編といった現在進行中の課題にもかかわらず、ピウカラ博士は、カンボジアの保健アジェンダを支援するWHOのコミットメントを再確認した。
特に、マラリア撲滅、HIV/AIDS、結核、非感染性疾患対策などの分野におけるWHOの継続的な技術的・財政的支援に感謝の意を表した。また、ピウカラ博士に対し、今年後半にカンボジアを訪問するよう招待した。
ラーは、「健康のための一つの世界 」をテーマに5月19日から27日まで開催される世界保健総会へのハイレベル代表団を率いている。この総会では、気候変動、抗菌剤耐性、保健緊急事態への備え、WHOパンデミック協定など、差し迫ったグローバルヘルスの問題が取り上げられる。
カンボジア王立アカデミーの政策アナリストであるセウン・サム氏は、1993年以来、カンボジアの保健セクターは大幅に改善されたと指摘した。ベトナムやタイといった近隣諸国に比べ、まだ遅れをとっている部分もあるが、継続的な進歩は明らかである。
カンボジアの保健セクターをさらに発展させるためには、国内外のパートナーとの協力関係を強化する必要があります。「カンボジアの高官たちが自分たちの医療に地元の公立病院を選び、国営の医療サービスは信頼できるという模範を示すことで、国民の信頼は高まるでしょう」。