コンポンスプー州、カンダール州、タケオ州にまたがる20,000㌶の農地における灌漑・排水システムの改善を目的とした、日本が資金を提供した大規模プロジェクトが50%のマイルストーンに達し、来年6月までに完了する予定である。
ソー・チェタ水資源気象大臣(MoWRAM)とチェ・チャンダラ・ソポーンコンポンスプー州知事は、水曜日、高官と地方当局を率いて主要現場の進捗状況を視察した。
現場視察には、在カンボジア日本大使館の土川健人二等書記官と、国際協力機構カンボジア事務所(JICAカンボジア)の山井和正首席代表も同席した。
JICAを通じて日本政府が資金を提供し、2026年6月に完了予定の36ヶ月のプロジェクトは、重要な灌漑インフラを改善することにより、地域の水管理と農業生産性を向上させることを目的としている。
MoWRAMの声明によると、このイニシアティブは2つの主要なサブプロジェクトから構成されている。コンポンスプー州のローリング・チュレイサブプロジェクトと、カンダール州とタケオ州の一部をカバーするローリング・チュレイサブプロジェクトである。
現地視察では、ソー・チェタ大臣一行は、1974年に建設された老朽化したインフラに代わり、ローリング・チュレイサイトに5つの新しい水門が設置される様子を視察した。チームはまた、カンポン・ダンカオ排水サイトで進行中の工事も評価した。
同大臣は、工事の進捗ペースに満足の意を示すとともに、質の高い建設、安全基準の遵守、タイムリーな完成の重要性を強調した。また、プロジェクトの成功を確実にするため、すべての関係者が引き続き協力するよう呼びかけた。
これとは別に同日、MoWRAMの国務次官で灌漑プロジェクトの責任者でもあるピチ・ヴィースナ氏が日本代表団を率いてカンダル・スチュンバティサブプロジェクトの工事を視察した。
JICAカンボジアの土川健人次官、三浦佳子副所長、MoWRAMの関係部局長も次官に同行した。
ヴィースナ次官は、このサブプロジェクトには、9.4kmの小河川デルタ、カンポン・ダンコール放水路、2つの分水構造物、3つの取水ポイント、4kmのコンクリート幹線水路、5つの橋、11の放水構造物、合計33の関連設備の建設を含む、いくつかの重要なコンポーネントが含まれていることを説明した。
彼は、建設チームの進捗状況を称賛し、今後も技術基準を遵守するよう促した。また、プロジェクトがタイムリーかつ効率的に実施されるよう、すべての関係者が緊密な連携を保つよう訴えた。
MoWRAM次官は、「このプロジェクトの成功は、地域の農業活動の回復力と持続可能性を向上させるために不可欠である」と述べた。
MoWRAMの発表によると、このプロジェクトは、特に気候変動が増大する中で、農村のインフラを強化し食料安全保障を強化するためのカンボジアの広範な努力の重要な要素とみなされている。
JICAを通じた日本の継続的な支援により、この復旧プロジェクトは南西部の州全域の農民と地域社会に長期的な利益をもたらすことが期待される、と声明は付け加えた。
JICAはカンボジアに対し、保健、インフラ、教育、経済開発など様々な分野で、資金協力と技術協力の両面から広範な支援を行っている。
JICAの重点分野は、保健システムの強化、インフラの改善、経済成長の促進など、カンボジアの開発優先事項と一致することが多い。