カンボジア証券取引規制当局(SERC)は、インフラ債務証券と呼ばれる新商品を起草し、証券市場で利用可能な金融商品を多様化して投資家のニーズに応える。
SERCは、CAPRED(強靭な経済発展のためのカンボジア・オーストラリア・パートナーシップ)の技術支援を受けて、インフラ債務証券の募集に関する要件、手続き、義務を起草している。
また、インフラ債務証券の募集に使用される適格資産に関するガイドラインも起草しており、これは適格資産の種類を詳述することでプラカスを補完することを目的としている。
SERCのソヒート事務局長は、SERCは域内の他市場と比べても遜色のない、十分で強固、かつ確立された証券市場インフラを有していると述べた。これにより、投資家はいつでも資本を投下することができ、企業は既存の金融商品を利用して証券市場から資金を調達することができる。
「SERCは、投資家のニーズに応えるため、証券市場で利用できる金融商品を継続的に多様化してきた。その証として、SERCはインフラ債券という新商品を起草しました。これは、投資家とインフラセクターの企業の双方にとって不可欠なものだと思います」と、先週開催された公開協議会で述べた。
投資家は投資ポートフォリオを多様化するために利用でき、企業は債券発行を通じて資金を調達できる。
SERCは、負債証券募集に関する既存の発表を補足する発表草案と、この仕組みの下で許可されるストラクチャーの種類に関するガイドライン草案を作成した、と同氏は述べた。
「インフラ債務証券の募集」に関するプラカ草案に関する公開協議会には、SERCのすべての関連部門、関連省庁・機関、当局の上級管理職や関係者、カンボジア証券取引所、CAPRED、証券会社、監査法人、法律事務所、信用格付け機関の代表者、証券セクターや上場企業の代表者が出席し、貴重な意見の提供、質問の提起、建設的なコメントの提出を目的とした。
2012年に発足したカンボジア証券取引所(CSX)は、カンボジア政府が株式の55%を保有し、韓国取引所が残りの45%を保有するジョイントベンチャーである。
新規株式公開(IPO)を準備し、投資ポートフォリオを拡大して同国の証券市場に投資する企業が増えており、同市場は興味深い投資オプションを提供している。
投資家は、株式、債券、デリバティブなどの金融商品で証券市場に投資することができる。
今年2月現在、CSXの上場企業は24社で、うち11社が株式、13社が債券として上場している。上場企業は証券市場から合計4億7500万ドルを調達した。