日本企業に医薬品や食品産業への投資を要請

フン・セン上院議長は月曜日、日本企業に対し、特に医薬品や食品加工産業といった分野でのビジネスチャンスを模索するよう促した。

この提案は、首都の上院で行われた、フン・セン上院議長と日本たばこ産業(JTI)のエディ・ピラード社長兼CEOとの会談の中で行われた。

訪問団を歓迎したフン・セン上院議長は、JTIのカンボジアでの成功を祝福した。彼は、JTIは財政遵守のモデル企業であり、最高のビジネスマン・コミュニティの一員になっていると述べた。

上院議長は自身のソーシャルメディアに、JTIがカンボジアのグリーンで持続可能な開発と気候変動防止に積極的に参加していることを称賛した。

「私は政府の指導者ではありませんが、国の社会的・経済的発展において王室政府に貢献するため、民間セクターとさらに会合を重ねていきます 」と書き込んだ。

フン・セン上院議長はJTIに対し、実現可能性を検討し、さらなる投資を誘致すること、特に医薬品や食品加工産業など、他の分野への生産の多角化を図ることを求めた。

「事実、近年カンボジアは世界最大の米とカシューナッツの栽培・収穫量を誇る先進国となっている」とフン・セン上院議長は述べた。

ピラード氏は、カンボジアのJTIはJTグループの子会社であり、その33%は日本政府が所有していると述べた。彼はさらに、同社が製薬や食品加工など、タバコ産業以外の分野にも携わっていることを強調した。

「同社は長年カンボジアに進出しており、カンボジアの急成長を目の当たりにしてきた。同社はカンボジアを重要な市場と位置づけており、成長と拡大を続けるためにカンボジア当局と協力・提携することを熱望しています」と、ピラード氏の言葉を引用した声明が発表された。

声明によると、ピラード社長兼CEOは、フン・マネ首相がカンボジアを国家発展の新たな段階に導くと強く信じている。

社会経済研究者のチェイ・テック氏は昨日、クメール・タイムズ紙に対し、日本企業がカンボジアへの投資に関心を寄せていることは、特に医薬品と食品加工産業において、非常に前向きな進展であると語った。これらの分野はカンボジアにとって極めて重要な分野であり、カンボジアは両分野、特に加工において重要な能力を欠いているからである。

「我が国は、多種多様な農産物やその他多くの商品を生産していますが、収穫期に付加価値をつけるための重要な加工能力がまだ不足しています」。

日本の投資家が、他の投資家とともにカンボジアに寄せる信頼は、平和、改善された政治環境、インフラ、そして特に、ミネベアミツミのような過去に日本がカンボジアに投資した成功例が、日本からのさらなる投資を誘致するための素晴らしい例となっているためである、とテック氏は付け加えた。