シアヌーク国際空港、空港炭素認証レベル3を取得

シアヌーク国際空港(KOS)は、空港カーボン認定(ACA)プログラムのレベル3認定にアップグレードした。同空港の持続可能な航空事業への進捗状況を詳述したプレスリリースは、このマイルストーンを強調した。

国際欧州空港評議会(ACI EU)が2009年に導入したACAプログラムは、空港の二酸化炭素排出量削減を監視・支援する。レベル3の認証を取得したことは、シアヌーク国際空港の脱炭素化への取り組みが、空港運営にとどまらず、航空会社、商業業者、当局などのパートナーにまで拡大され、気候変動と闘うための総合的な取り組みが強化されたことを意味する。

この先進的な認証レベルに到達するために、同空港は環境に優しいインフラと実践に多大な投資を行ってきた。その取り組みの中で、同空港は、中央空調にエネルギー効率の高いチラーシステムを導入し、すべての照明をLED技術に交換し、主要な建物のエネルギー消費を削減・最適化する自動システムを導入した。さらに、炭素管理と削減における責任ある行動を促進するため、空港コミュニティ全体で意識向上キャンペーンを開始した。

ステークホルダー・エンゲージメント・プログラムの一環として、シアヌーク国際空港は、その取り組みをレストラン、燃料供給会社、航空会社などの第三者にも広げ、空港だけでなく、より広範な地域社会にも恩恵をもたらす持続可能性の波及効果を生み出している。

シハヌーク国際空港とプノンペン国際空港をヴィンチ・エアポーツ傘下で運営するカンボジア空港社のシリル・ジロット最高経営責任者(CEO)は、この成果を称賛した。

「私たちは、気候変動との戦いに向けて、積極的なモビリティのビジョンを実証するため、あらゆる可能な方法で努力を強化し、コミットメントを続けています。私たちが実施した具体的な行動にパートナーが参加してくれたことは、私たちの次の成果にとって良い兆しです。貴重な貢献をしてくれたパートナーと我々のスタッフに感謝の意を表したい」と述べた。

プノンペン国際空港のACAレベル3認証取得に続く今回の快挙は、カンボジア空港の環境に配慮した運営への取り組みを強化し、両空港を持続可能性における地域のリーダーとして位置づけるものである。