カンボジアマーケットの基本的食料バスケット価格上昇原因が浮き彫りに

2023年6月、基本的食料バスケット(BFB)のコストは前月比0.7%上昇したが、これは主に農村部市場での価格上昇によるものであった。

BFBのコストは昨年の水準を3.2%(前年同月比)上回ったが、これは世界的な食料・燃料価格危機の最中であったため、重要なことである。その中で、都市部のBFBコストは27.2米ドル(前年比4%増)と、農村部の25.9米ドル(前年比1.5%増)に比べ高かった。

アサガオ(前月比-11.7%)とサツマイモ(前月比-20.6%)の価格下落は、スネークヘッドフィッシュ(前月比+9.6%)とアヒルの卵(前月比+15.7%)の価格上昇とほぼ等しく、バスケット内の他の食料品の価格は安定していた。スネークヘッドフィッシュ(前月比25.3%増)とアヒルの卵(同8.7%増)は昨年より大幅に高いままだが、植物油(同22.3%減)と豚肉価格(同18.1%減)は昨年半ばの急騰後、緩やかになっている。

6月の脆弱層の購買力は、非熟練労働賃金の上昇によって改善した(前月比4.6%増、前年同月比9.5%増)。これらの改善は、世界的な食糧・燃料価格危機からの緩やかな回復、および農業・建設活動の再開に関連していると思われる。

オンライン・ショッピングの普及、パンデミック(世界的大流行病)に対する根強い懸念、経済的制約、スーパーマーケットの拡大などの影響を受け、市場を訪れる顧客数は6月を通して減少した。

累積降水量は長期平均をやや下回ったものの、20236月時点の雨季水稲耕作量は国家計画を上回った。しかし、2023年にカンボジアでエルニーニョ現象が発生する可能性は依然として高く、気温の上昇や不規則な降雨を引き起こし、農業生産に悪影響を及ぼす可能性がある。

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